内容
歴史・地理・民俗・美術など様々な領域の最新成果を取り入れた注釈◆『梁塵秘抄』巻二の神分編全35首について、底本（天理図書館所蔵）の影印を掲げ、次いでその翻刻、校訂本文、先行諸説の要点を示した上で、語釈と考察を加えた。◆語釈では、歌謡の世界を理解する手がかりとなるよう、解釈に関わる語の用例を具体的に提示した。◆考察では、成立の背景や歌謡史・文学史上の位置、配列上の意義などを明らかにし、歌謡の独自な表現世界を摘出した。◆巻末には解題・付記の他、「『梁塵秘抄』歌謡初句索引」、「日吉山王二十一社一覧」、「主要寺社所在図・寺社案内」を収載し、便に供した。【執筆者】植木朝子・内田源・岡本大典・佐々木聖佳・佐藤幸代・田中寛子・田林千尋・辻浩和・永池健二・西川学・藤井隆輔・松石江梨香（50音順）
