いま、映画をつくるということ~日本映画の担い手たちとの21の対話~
是枝裕和, 土田環, 安藤紘平, 岡室美奈子, 谷昌親, 長谷正人, 藤井仁子 著
内容
目次
[座談会]映画について教えるということ──講義「マスターズ・オブ・シネマ」について 是枝裕和・土田環・岡室美奈子・谷昌親・藤井仁子゠談 Ⅰ 言葉で描く、言葉を撮る──脚本という息吹 ◎非日常を描くためには、どのくらい日常が書けているかが勝負だ 丸山昇一(脚本家) ◎出来事を、同じ空間で見ているという意識で、書く 奥寺佐渡子(脚本家) Ⅱ 映画撮影という労働──撮影現場で起きていること ◎カメラに記録されたいい瞬間を残したい 三宅唱(映画監督) ◎すべてに答えを用意せずに現場に挑む 菊地健雄(映画監督) ◎自分の生活の何かを映画の中に置いておきたい 青山真治(映画監督) ◎一〇〇年後も色褪せないものを 芦澤明子(撮影監督) Ⅲ 俳優と作劇──登場人物とは誰か ◎「ダメ」から「バカ」へ──登場人物の変身と映画をはみ出すこと 冨永昌敬(映画監督) ◎映画と現場を開かれたものにする 深田晃司(映画監督) ◎忠実と誠実──原作や登場人物たちにどう向き合うのか 大九明子(映画監督) ◎見知らぬ世界と出会ったときの驚きや喜びを忘れない 周防正行(映画監督) Ⅳ 現実と虚構、時代と社会──ドキュメンタリー/フィクションの境域 ◎観察の先に見える映画のありかた 想田和弘(映画監督) ◎僕らはフィクションに未来を託しているのかもしれない 空族(映像制作集団) ◎作品を撮る中で何かを発見する方向に行きたい 是枝裕和(映画監督) Ⅴ メディアとしての映像作品──映画とテレビのあいだ ◎テレビドラマと映画の横断から見えるもの 西谷弘(映画監督) ◎組織から個へ──時代と社会とフィクションと 大友啓史(映画監督、テレビディレクター) ◎憧れと共感──オリジナル・アニメーションを手がけるために 関弘美(アニメーション・プロデューサー) ◎ドラマはドキュメンタリーのように、ドキュメンタリーはドラマのように 岸善幸(演出家、テレビディレクター、映画監督) Ⅵ 映画はどうして映画なのか ◎弱さにおいて表現を生み出すこと 諏訪敦彦(映画監督) ◎映画だけが扉の向こうに何かがあることを撮ることができる 黒沢清(映画監督) ◎衰退の時期にこそ本格的なものをやりたくなる 中島貞夫(映画監督) ◎いつか見た映画の夢 大林宣彦(映画作家) 謝辞 編者略歴
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