チャールズ・パターソン（著者）：アマースト・カレッジ卒業。1970年にコロンビア大学大学院で博士号取得。歴史学専攻。エルサレムのヤッド・ヴァシェム・ホロコースト教育研究所の協力研究員などを経て、現在は著述業、ニューヨーク在住。著書は『反ユダヤ主義　ホロコーストへの道とその後』（1982年）、『アニマルライツ』（1993年）、『公民権運動』（1995年）ほか。本書『永遠のトレブリンカ』（原著2002年）が本邦初紹介となる。
戸田　清（翻訳）：1956年大阪生まれ。大阪府立大学、東京大学、一橋大学で学ぶ。日本消費者連盟職員、都留文科大学ほか非常勤講師、長崎大学環境科学部助教授を経て、2007年４月から同教授。専門は環境社会学、平和学。博士（社会学）。獣医師（資格）。著書に『環境的公正を求めて』（新曜社1994年）、『環境学と平和学』（新泉社2003年）。共著に『環境思想キーワード』（青木書店2005年）、『生命操作事典』（緑風出版1998年）ほか。訳書に『動物の権利』（技術と人間1986年）、『動物の解放』（技術と人間1988年）、『絶滅のゆくえ』（共訳、新曜社1992年）、『生物多様性の危機』（共訳、明石書店2003年）、『動物の権利』（岩波書店2003年）ほか。

動物の家畜化、奴隷制からジェノサイドまで、人類による虐待と殺戮の歴史を辿る。罪なき犠牲者である動物を護ることこそが、ある生命は他の生命よりもっと価値があるという世界観を克服し、搾取と殺戮の歴史に終止符を打つことができると説く。