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低線量内部被曝の脅威~原子炉周辺の健康破壊と疫学的立証の記録~

ジェイ・マーティン・グールド  著

肥田 舜太郎, 斎藤 紀  翻訳
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価格 \5,720(税込)         

発行年月 2011年04月
出版社/提供元
言語 日本語
媒体 冊子
ページ数/巻数 384p
大きさ 22cm
ジャンル 和書/生命科学、医学、農学/内科学/全身性・一般的疾患
ISBN 9784846111052
商品コード 1002405004
NDC分類 493.195
基本件名 放射線障害
商品URL
参照
https://kw.maruzen.co.jp/ims/itemDetail.html?itmCd=1002405004

著者紹介

ジェイ・マーティン・グールド(著者):1915年生まれ。コロンビア大学で経済統計学博士号取得。1955年、最高裁判決にまで発展した有名なブラウンシュー事件で専門家証人として司法省に雇われ、統計学者としての地位を確立。以後、30年以上米国のオクシデンタル石油、グレイハウンド、エマーソンエレクトリックなど、主だった反トラスト訴訟の専門家として活躍。70歳近くになってビジネスを離れた後は、自らの資金も投じ、環境汚染が健康に及ぼす影響の研究活動をライフワークとする。その後、スターングラス博士の勧めにより、原子炉からの放射線物質と癌の関係の疫学調査を行ない、1990年、スターングラス博士と共に非営利組織「放射能と公衆衛生プロジェクト(RPHP)」を設立。2005年死去。
肥田 舜太郎(翻訳):1917年広島市生まれ、日本大学専門部医学科卒、陸軍軍医学校卒、医師。広島で被爆。全日本民医連顧問。医療生協さいたま名誉理事長。著書に『広島の消えた日 被爆軍医の証言』(日中出版、1982年、増補新版は影書房、2010年)、『ヒロシマ・ナガサキを世界へ』(あけび書房、1991年)、『ヒロシマを生きのびて 被爆医師の戦後史』(あけび書房、2004年)、『内部被曝の脅威』(鎌仲ひとみとの共著、ちくま新書、2005年)がある。訳書は『死にすぎた赤ん坊 低レベル放射線の恐怖』(スターングラス著、時事通信社、1978年)など。
斎藤 紀(翻訳):947年生まれ、福島県立医科大学卒、広島大学原爆放射能医学研究所内科(臨床血液学)、広島大学保健管理センター(助手)、広島中央保健生協福島生協病院、同・名誉院長、現在、福島医療生協わたり病院(福島市)勤務、核戦争防止国際医師会議(IPPNW)日本支部会員。著書に『広島・長崎原爆被害の実相』(共著、新日本出版、1999年)がある。訳書に『死にいたる虚構――国家による低線量放射線の隠蔽』(グールドほか著、共訳、双信舎、1994年、自費出版、新版PKO法「雑則」を広める会、2008年、自費出版)がある。

内容

本書はアメリカ合衆国の核施設がもたらす健康被害について、大気圏核実験時代(1945年~63年)に続く核被害を参照としながら、徹底した疫学調査をもとに、簡明な図表と明快な論調で解説する。
とりわけ、アメリカ全土3,053の郡における人口および死亡数を追跡し、年齢グループを18に分けた上でのグループ別年齢調整死亡率を5年を1期間とした3期間を通じて割り出すという、膨大な基礎作業を通じて、核施設周辺での癌死亡率を分析していく姿勢は圧巻である。
また大気圏核実験、チェルノブイリ核事故が、地球規模で影響を与えていったことについて、様ざまな統計データをもとに実証。放射能汚染が地球全体の問題となることについて象徴的に示し、高リスク地域から低リスク地域への移住が問題の解決にはならないことを指摘する。
レイチェル・カーソンの予見を裏付けた、手ごたえのある警世の書。

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