丸善のおすすめ度
アファーマティブ・アクションの正当化と批判の憲法理論
茂木洋平
著
発行年月 |
2022年10月 |
---|
|
|
言語 |
日本語 |
---|
媒体 |
冊子 |
---|
|
|
ページ数/巻数 |
9p,331p |
---|
大きさ |
22cm |
---|
|
ジャンル |
和書/社会科学/法律/基礎法・法哲学・法思想史・法社会学 |
---|
|
|
ISBN |
9784860311797 |
---|
|
商品コード |
1035162695 |
---|
NDC分類 |
323.53 |
---|
|
|
本の性格 |
学術書 |
---|
|
新刊案内掲載月 |
2022年11月3週 |
---|
|
商品URL
| https://kw.maruzen.co.jp/ims/itemDetail.html?itmCd=1035162695 |
---|
著者紹介
茂木洋平(著者):桐蔭横浜大学法学部法律学科准教授
博士(法学)(東北大学)
1981年10月 神奈川県山北町生まれ
2000年3月 神奈川県立西湘高等学校卒業
2004年3月 東海大学法学部法律学科卒業
2006年3月 法政大学大学院法学研究科修了
2010年9月 東北大学大学院法学研究科博士後期課程修了
2011年4月 熊本学園大学経済学部リーガルエコノミクス学科助教
2012年4月 桐蔭横浜大学法学部法律学科専任講師
2017年4月 桐蔭横浜大学法学部法律学科准教授
内容
アメリカ合衆国と日本の背景の違いを考慮し,アメリカの平等保護条項の解釈とAffirmative Actionの正当性をめぐる議論の中で受容可能な法理論を明らかにし,日本におけるアファーマティブ・アクションの正当性を検討する。
アメリカにおけるAffirmative Actionとは,対象者に(学校の入学枠,雇用,公共事業契約などの)社会的資源を付与し,対象外の者に社会的資源の獲得のハードルを高める施策である。日本の学説は構造的差別の是正策としてアファーマティブ・アクションの導入を提唱し、アメリカの「疑わしい区分」や「スティグマ」の理論を参照してきた。だが, アメリカでは, Affirmative Actionによってマイノリティが不利益を被ることもあり, マイノリティが受益者となりマジョリティが費用の負担者であるという構図は成立しない。アメリカのこの現状に焦点を当て、本書では、司法審査の内実の日米比較を足掛かりに,アメリカで平等保護条項解釈の基礎となるカラーブラインド理論を掘り下げ,日米に共通して抵触する個人主義との関係を論じ,さらに時間的な制約を設ける必要性を解明することで,アファーマティブ・アクションを正当化する法理論を検討する。