内容
いまだ私たちに「哲学する」ことを唆す――。
日本思想史の大家が主要著作を読み解き、その奥底の哲理を万人にひらく必携ガイド決定版。
生誕150年。
「西田を理解するためには、すべての論文を網羅的にみていくしかないのである」――本書「はじめに」より
これまで九鬼周造や和辻哲郎、丸山眞男などの日本思想研究で高い評価を得てきた著者が、第一作『善の研究』から晩年の論考にいたるまで、西田のテクストのなかに潜り込み、著作の成立事情や、西洋思想からの影響関係、独特な用語の使用の変遷などを丁寧に検証して、その思想の全貌を明らかにする。西田幾多郎研究/近代日本哲学研究の必携ガイドにして、従来の西田幾多郎研究を真正面から再統合する西田哲学の決定版!