中世における科学の基礎づけ~その宗教的,制度的,知的背景~
E.グラント,
小林 剛
著
発行年月 |
2007年01月 |
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言語 |
日本語 |
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媒体 |
冊子 |
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ページ数/巻数 |
327,39p |
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大きさ |
22 |
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ジャンル |
和書/人文科学/科学社会学・科学技術史・科学哲学
/科学社会学・科学技術史・科学哲学:概論 |
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ISBN |
9784862850027 |
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商品コード |
0107009022 |
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NDC分類 |
402.3 |
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商品URL
| https://kw.maruzen.co.jp/ims/itemDetail.html?itmCd=0107009022 |
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内容
中世の自然哲学は17世紀科学革命にどのように関わったのか。今日,近代科学は独自の起源を有するという見解が通説となっているが,この見方は物理学や宇宙論,科学方法論といった特定の狭い視点から形成されたものである。それに対して著者はより広い視野でギリシア由来の非宗教的な世俗的知識や学問の長きにわたる営みを考察,中世が果たした役割を見直して,それが近世科学の基礎を築いたことを明らかにする。12-13世紀にはアリストテレスの自然学に関する膨大な原典や注解書がギリシア語やアラビア語からラテン語に翻訳されが,そのテキストは発展しつつあった大学のカリキュラムで使用され,また書物として流布した。パリ大学やオックスフォード大学などを中心に受容されたアリストテレス自然哲学が,スコラ神学との緊張関係を通して多くの変容を蒙りながら思想界に浸透し,それが新たな科学の基礎となっていく過程を実証的に解明した画期的作品である。