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王国・教会・帝国~カ-ル大帝期の王権と国家~ 

五十嵐修  著

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価格 \8,250(税込)         

発行年月 2010年11月
出版社/提供元
言語 日本語
媒体 冊子
ページ数/巻数 496p
大きさ 23
ジャンル 和書/人文科学/歴史学/概論・参考図書
ISBN 9784862850874
商品コード 0110113891
本の性格 学術書
新刊案内掲載月 2011年01月3週
商品URL
参照
https://kw.maruzen.co.jp/ims/itemDetail.html?itmCd=0110113891

内容

西ローマ帝国の崩壊後,ローマ教皇座はビザンツの統治下にあり,ヨーロッパに普遍的な政治権力は存在しなかった。この状況は8世紀から9世紀にかけ,とりわけ800年のカール大帝の戴冠を頂点として大きく変貌した。カールは皇帝権の再興とキリスト教化へ,ローマ教皇はビザンツと決別してローマ・カトリック世界の確立へと踏み出し,教皇権と皇帝権を中軸にした西欧中世世界が次第に姿を現わすに至った。フランク王国,ローマ教皇座,ビザンツ帝国の三者の関係の推移を検討すると同時に,フランク王国内の変化を勅令や書簡の分析を通して解明する。宮廷聖職者や俗人貴族により構成されるフランク宮廷は,人々にキリスト教徒としての共同意識を与え,王国内の多様な法・習慣・言語の差異を克服しつつ,宣誓を通して王国の構成員を服属させ,さらにはカロリング・ルネサンスによる文字文化の浸透を背景に,勅令をもって支配者の意志を徹底させて,統治の実現を図った。著者はこれらの展開を通してカールの戴冠が何をもたらし,国家と教会の関係,王国と帝国との関係はどうあったのかを明らかにし,中世ヨーロッパ形成の真実に迫る。長く基本文献として迎えられよう。

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