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科学技術研究の倫理入門(静岡大学人文社会科学部研究叢書 34)
ミヒャエル・フックス
著
松田 純,
小椋 宗一郎,
堂囿 俊彦,
中野 真紀,
宮島 光志,
中澤 武,
神馬 幸一
翻訳
発行年月 |
2013年03月 |
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言語 |
日本語 |
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媒体 |
冊子 |
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ページ数/巻数 |
37p,405p |
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大きさ |
23cm |
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ジャンル |
和書/理工学/自然科学/自然科学 |
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ISBN |
9784862851529 |
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商品コード |
1012910928 |
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NDC分類 |
407 |
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本の性格 |
学術書/テキスト |
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新刊案内掲載月 |
2013年05月3週 |
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商品URL
| https://kw.maruzen.co.jp/ims/itemDetail.html?itmCd=1012910928 |
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内容
今日,科学技術の研究には目を見張るものがある。同時に,それぞれの研究は道徳的な研究か反道徳的な研究か,するように命じられる研究かすることが禁じられる研究かについて評価・判断されている。研究倫理学はこうした判断を扱い,判断を形成するための基準を与える学問である。研究倫理は,どのような理論をよりどころとすべきか? 善良な研究活動はどのような規則を遵守すべきか? 人を対象とする研究はどのような原則問題を抱え,どのような条件のもとで倫理的に正当化できるのか? 動物に対する実験はどのような倫理的基準で評価されるのか? 例えばヒト生物学的物質の取扱い,胚研究やヒトゲノム研究,脳研究,あるいはナノテクノロジーやエンハンスメントといった新しい研究分野ではどのような倫理的および法的な問題が提起されるのか? これら多様な形で展開する先端科学・技術の世界における倫理問題を包括的に明らかにした初めての本格的な入門書である。第Ⅰ部「倫理理論」では倫理学の理論と概念の形成をふまえて,研究倫理の具体的問題を自主的に判断するための基礎を提供し,第Ⅱ部「研究の様々な次元」では善良な研究活動の歴史と諸規則から科学と社会の問題までを扱い,第Ⅲ部「研究対象の諸領域」では重要な応用分野における倫理規範に関する具体的な問題を叙述する。本書は実際に研究活動をしている人々のために,研究の目標と手段,あるいは研究成果の利用の道徳的な適切さを簡潔に説明する。生物医学分野の研究者や大学院生,研究を審査評価する倫理委員会の関係者にとっての必読書。