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ライプニッツのモナド論とその射程

酒井 潔  著

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価格 \6,600(税込)         

発行年月 2013年05月
出版社/提供元
言語 日本語
媒体 冊子
ページ数/巻数 20p,370p,13p
大きさ 22cm
ジャンル 和書/人文科学/哲学/ドイツ・オーストリア哲学
ISBN 9784862851550
商品コード 1013238385
NDC分類 134.1
本の性格 学術書
新刊案内掲載月 2013年07月2週
商品URL
参照
https://kw.maruzen.co.jp/ims/itemDetail.html?itmCd=1013238385

内容

ライプニッツ形而上学の主題であるモナド論の発想とともにわれわれはどこまで行けるのか。その問いを追究した著者の二十数年に及ぶ研究成果である。著者はライプニッツ思想を,中世から17世紀そして現代にいたる哲学史的文脈のなかで考察する。ライプニッツが中世のトマスやクザーヌスとどう関わり,それを生かしつついかに超えようとしたのか。また同時代の17世紀にもはや無視できなくなっていた唯名論や経験論にどう向き合い,モナド論により克服しようとしたのか。哲学の伝統を重視しながらライプニッツ哲学の独自な形成過程を分析する。モナド論の自然神学思想は,異文化・異宗教との緊張と調和を課題としたが,中国人の神観念などに注目した方法は比較思想研究の先駆となった。また著者はモナド論的形而上学が,カントの個体論において,さらにはフッサールの超越論的現象学やハイデッガーの現存在解釈,デューイのプラグマティズム・生命論において,それぞれ独特の解釈が施され,受容されてきたかを明らかにする。それはライプニッツ自身が意図した論点に尽きるものではなく,同時代および現代の哲学者たちにより,別の可能性を内蔵することが大胆に示され,ライプニッツ哲学の新たな相貌が現れることに他ならない。数次にわたる国際ライプニッツ会議への出席や,世界のライプニッツ研究の現状を紹介した文章は,新たに研究を目指す人々にとっても貴重な示唆を与えよう。

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