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唐代文人疾病攷

小高 修司  著

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価格 \4,400(税込)         

発行年月 2016年07月
出版社/提供元
言語 日本語
媒体 冊子
ページ数/巻数 10p,184p
大きさ 22cm
ジャンル 和書/人文科学/文学/中国文学
ISBN 9784862852366
商品コード 1021723709
NDC分類 921.43
基本件名 漢詩
本の性格 学術書
新刊案内掲載月 2016年08月3週
商品URL
参照
https://kw.maruzen.co.jp/ims/itemDetail.html?itmCd=1021723709

内容

中国唐代の6名の文人,白居易,杜甫,李商隠,柳宗元,温庭筠,蘇軾の詩詞に現れた医学関連用語を検討し,当時の医学的常識を踏まえて彼らの医学と養生に関する事跡から,どのような環境や習慣が文人たちの疾病や老化,死因になったかを明らかにする。白居易は病弱多病で頭痛眩暈,眼病,半身不随,ストレスによる肺疾患に罹り,白髪,歯脱などの老化が速かった。杜甫は窮貧や船上生活などにより風邪に悩まされ,老齢のなかでの過剰な性生活による腎疾患,飲酒や喫茶習慣に由来する様々な病状,そして生薬への関心を強めた。李商隠は遺伝による糖尿病を患い,それによる眼疾患や腎不全,心不全などの二次病態が原因で47歳で死亡した。柳宗元が流謫された永州や柳州は暑湿の地で種々の疾病が流行る土地柄であった。環境と身の不遇の中で,散策や腹式呼吸,さらに「荘子」や仏教に親しんで,不安定な心身の状態に耐えようと苦心した。温庭筠の詩文の過剰なまでの修飾表現は,他者との関係を取り持てないアスペルガー症候群に由来する。蘇軾は眼や耳,そして痔に悩まされたが,医薬,養生への関心と知識を広く伝えようと努めた。本書は中国古典文学の疾病に関する貴重な報告である。

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