日本映画におけるテクスト連関~比較映画史研究~
山本 喜久男 著
内容
目次
序章 日本映画の雰囲気 [Ⅰ 小津安二郎] 第1章 小津と歌舞伎 第2章 二人の老やもめ──小津映画〈移りの詩学〉の誕生 第3章 無限の“空”の入れ子構造──伝統芸術と『晩春』のテクスト連関 第4章 『東京物語』の時空の揺らぎ [Ⅱ 溝口健二] 第1章 『近松物語』と下座音楽 [Ⅲ 黒澤 明] 第1章 『素晴らしき日曜日』──黒澤明とD・W・グリフィス 第2章 『酔いどれ天使』と対照の語り 第3章 『裸の町』の『野良犬』への影響──両作品に関する内外の言説の史的展望 第4章 『野良犬』における反射性 第5章 『羅生門』の光と影の錯綜 第6章 『七人の侍』と外国映画 [Ⅳ 木下恵介] 第1章 『わが恋せし乙女』のテクスト連関 第2章 木下恵介とフランク・キャプラ 第3章 リリー・カルメンて誰だ──テクスト連関の申し子 第4章 『二十四の瞳』のテクスト連関──ジャン・ルノワールから歌尽し人揃えまで [Ⅴ 今井 正] 第1章 『青い山脈』と『ミネソタの娘』──占領下の今井映画と欧米映画のテクスト連関 第2章 『また逢う日まで』と『ピエールとリュース』──二作品の窓ガラス越しのキス・シーンの差異の意味 第3章 『どっこい生きてる』と『自転車泥棒』──戦後の革新的西欧映画と日本映画との一つの出会い 終章 成瀬巳喜男の映画的宇宙
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