内容

目次

【第1章】第二言語を「知っている」ことと「できる」こと 1. 「知っている」から「できる」へいかに転化するか 2. ふたつの課題 3. 課題(1)インプットの量と質 4. 課題(2)学習システムの活性化 5. 本書でお話しすること 6. 英語学習ウソ・ホント 【第2章】「顕在記憶」・「潜在記憶」とその形成: 認知心理学・神経科学は何を明らかにしているか 1. 長期記憶の分類: 顕在記憶と潜在記憶 2. 顕在記憶(宣言記憶)の種類 3. 潜在記憶(非宣言記憶)の種類 4. 顕在記憶と潜在記憶の関係 5. エピソード記憶から意味記憶への転換 6. ニューロンの構造と情報伝達 7. 脳の仕組み: 全体像 8. 大脳皮質とその機能 9. 脳と記憶: 記憶に関係する脳 【第3章】自動化・運動理論・ミラーニューロンとシャドーイング・音読 1. 記憶から見た母語(第一言語)と第二言語 2. 第二言語習得における自動化: 神経科学の成果を踏まえて 3. 第二言語における語彙処理プロセス: バイリンガル語彙処理モデル 4. シャドーイング・音読の効果 5. 音声知覚の運動理論 6. ミラーニューロンと模倣 7. ミラーニューロンの機能 8. シャドーイングの効果とミラーニューロン 【第4章】シャドーイング・音読の効果: 実証データが明らかにしていること 1. 英語の学習・教育におけるシャドーイングの効果: 実証研究の成果 2. 英語学習・教育における音読の効果: 実証研究の成果 3. 今後必要なリサーチはどのようなものか 【第5章】プライミングとフォーミュラ連鎖: 第二言語のアウトプットを支えるシャドーイング・音読 1. 第二言語におけるインプットとアウトプットの関係 2. スピーキングのメカニズム 3. プライミングが支える第二言語の処理と習得 4. 流暢な言語運用を演出するフォーミュラ連鎖 5. インプットとアウトプットをつなぐトレーニングとしてのシャドーイング・音読 【終章】第二言語の心理言語学的能力 ・コミュニケーション能力再考: 心理言語学的能力の提唱 ・心理言語学的能力を支える神経的基盤 ・シャドーイング・音読研究の展望 ・第二言語学習で考慮すべきふたつの原則 ・ふたたび英語学習のウソ・ホント