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神の降り立つ楽堂にて~礒山雅随想集~
礒山 雅,
森岡 めぐみ
著
住友生命いずみホール
監修
発行年月 |
2020年12月 |
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言語 |
日本語 |
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媒体 |
冊子 |
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ページ数/巻数 |
330p |
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大きさ |
19cm |
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ジャンル |
和書/人文科学/芸術/音楽 |
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ISBN |
9784865592290 |
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商品コード |
1032513707 |
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NDC分類 |
760.4 |
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本の性格 |
学生用 |
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新刊案内掲載月 |
2021年01月4週 |
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商品URL
| https://kw.maruzen.co.jp/ims/itemDetail.html?itmCd=1032513707 |
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著者紹介
礒山 雅(著者):1946年、東京都に生まれる。長野県に育ち、松本深志高校を卒業。その後、東京大学文学部および同大学院修士・博士課程で美学芸術学を学ぶ。1982〜84年、ミュンヘン大学へ留学。
国立音楽大学教授、同音楽研究所所長、同招聘教授、大阪音楽大学客員教授などを務める。日本音楽学会会長、サントリー芸術財団理事などを歴任。毎日新聞に長年にわたり音楽批評を執筆。
1990年から、いずみホール(現・住友生命いずみホール)音楽ディレクターを務める。2011年には大阪市市民表彰を受ける。
2018年2月22日、逝去。
没後、論文「J.S.バッハの《ヨハネ受難曲》──その前提、環境、変遷とメッセージ」で博士号を授与される(国際基督教大学)。また同じく没後に、第31回(2018年度)ミュージック・ペンクラブ音楽賞(研究・評論部門)を受賞。
著書に、『バッハ=魂のエヴァンゲリスト』(東京書籍/講談社学術文庫、第1回辻荘一賞)、『モーツァルトあるいは翼を得た時間』(東京書籍/講談社学術文庫)、『バロック音楽』(NHKブックス/ちくま学芸文庫)、『J.S.…
森岡 めぐみ(著者):1989年、いずみホール(現・住友生命いずみホール)開館準備室に入り、広報、事業制作、資金調達などをはじめホール業務全般にわたり従事。ホール情報誌『Jupiter』編集長、経営戦略調査担当。共著に日本クラシック音楽事業協会編『クラシック・コンサート制作の基礎知識』(ヤマハミュージックメディア)がある。大阪日日新聞にコラムを連載(2013〜15年、2018年2月・9月)。大学や各種文化団体の研修会で講師を務める。日本音楽芸術マネジメント学会理事。
内容
「住友生命いずみホール」開館から30年、音楽ディレクターとして演奏会企画を牽引。
ホール運営の現場に飛びこんだ世界的バッハ学者は、聴衆にどんな音楽体験を提供しようとしたのか──。
没後2年、初のエッセイ集でたどるコンサートホールと音楽学者の協働の軌跡。
「音楽に引き込まれ、全身耳になるような状態で没入したときの経験は、
いつまでも心に残り、追憶されるだろう。
そうした場を提供することにこそ、コンサートホールの役割がある」
──礒山 雅(1946–2018)
1990年4月、大阪に誕生したクラシック音楽専用ホール「いずみホール」(現・住友生命いずみホール)が、開館にあたって音楽面のトップとして招いたのは、コンサートの現場に精通したプロデューサーではなく、ひとりの音楽学者だった。
日本を代表する音楽学者でJ.S.バッハ研究の国際的権威として知られた礒山雅(元国立音楽大学招聘教授、日本音楽学会元会⻑)が、2018年不慮の事故により逝去するまで約30年間にわたって、音楽ディレクターとして展開したいずみホールとの協働は、コンサート・プロデュースとアカデミックな研究が切り結び、まったく新しい価値が生み出される音楽のフロンティアとなった。
本書は、礒山がいずみホールの情報誌『Jupiter』の巻頭に、創刊号から毎号したためた馥郁たる名文を集成したエッセイ集であると同時に、同誌編集長の森岡めぐみを中心に、住友生命いずみホールの協力により、礒山とホールとの協働を振り返り、「音楽学者がコンサートホールの音楽ディレクターをつとめ、演奏会をプロデュースする」という、これまで日本では例のなかった試みがどのように展開されたのか、立体的に浮かび上がらせた異色の書である。
礒山没後、2020年にまでわたる「礒山雅・いずみホール企画年表」も掲載。