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先生を、死なせない。~教師の過労死を繰り返さないために、今、できること~

工藤祥子  著

妹尾昌俊  編
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価格 \2,420(税込)         

発行年月 2022年08月
出版社/提供元
言語 日本語
媒体 冊子
ページ数/巻数 271p
大きさ 21cm
ジャンル 和書/社会科学/教育学/教科教育学
ISBN 9784865605570
商品コード 1034759158
NDC分類 374.37
基本件名 教員
本の性格 学生用
新刊案内掲載月 2022年09月2週
商品URL
参照
https://kw.maruzen.co.jp/ims/itemDetail.html?itmCd=1034759158

著者紹介

工藤祥子(著者):神奈川過労死等を考える家族の会代表、厚生労働省過労死等防止対策推進協議会委員、元小学校教員
2007年、公立中学校教員の夫を突然亡くし、5年半以上の時間をかけて公務上災害の認定を得る。教師の働き方の改善に過労死等防止の観点からとりくみ、講演活動や大学等への啓発授業などを行う。官民問わず、過労死で亡くなったご遺族のフォロー、また弁護士と共に過労死等の防止活動を進める。
妹尾昌俊(編者):教育研究家、合同会社ライフ&ワーク代表
野村総合研究所を経て、2016年から独立。全国各地の教育現場を訪れて講演、研修、コンサルティングなどを手がけている。学校業務改善アドバイザー、中教審「学校における働き方改革特別部会」など、国・自治体の委員も多数経験。

内容

はじめに  教え子からの手紙
不眠不休の末に/幸せになる力を育む教育現場で/先生死ぬかも/事実確認すらままならない/「失敗」から学んでいるか/働き方改革の形骸化、残業の「見えない化」にあらがう

第1章 教師の過労死等の現実
採用2年目、26歳の若すぎる過労死/相次ぐ、熱血教師の過労死/26時まで仕事、小学校の先生も次々と倒れていく/自ら命を絶つほど、追い詰められていく現実/3人の新任教諭の自死に共通すること/特別支援学校でも/100件近い、教師の過労死等の事案を収集、分析/地方公務員の中で、教師の過労死は突出して多い。/毎年350~500人の先生が亡くなっている

第2章 教師の過労死等は何に影響するのか
電通事件より過酷な長時間労働の蔓延/「私は大丈夫」とは言えない/残業麻痺する教育現場/毎年約5000人が精神疾患で休職/20代、30代の病休も増加/過労死等の家族への影響/二度「死亡宣告」を受けたような心境/子どもたちの一生への影響/いい授業をしよう、子どものSOSをキャッチしようと言うのは酷

第3章 なぜ、学校と教育行政は過労死、過労自死を繰り返すのか
兼務に次ぐ兼務のなかで/酷似する現実/勤務時間外の教材研究や行事の準備は公務なのか?/約2ヵ月に休みは1日しかなかった/命を削る修学旅行/過労死ラインの倍以上の負荷の末に/休みもなく、他の人の3倍以上仕事の末に/こんなことは私で終わらせてほしい/教師の過労死等が繰り返し起きてしまうのは、なぜか?
〈1〉実現手段を考慮しない教育政策
〈2〉 “子どものため”という自縄自縛
〈3〉 集団無責任体制、組織マネジメントの欠如
〈4〉 チェックと是正指導の機能不全
〈5〉 過ちに向き合わない、学習しない組織体質

第4章 いま、何が必要か―識者との意見交換を通じて
◇過労死事案から考える、過労死等防止への対策…松丸 正(弁護士)
◇過労死リスクの高い教師の働き方をどう変えるか…高橋正也(独立行政法人労働者健康安全機構労働安全衛生総合研究所・過労死等防止調査研究センターセンター長)・吉川徹(同センター統括研究員)
◇教師のメンタルヘルスを守る仕組みづくり…大石智(北里大学医学部講師)

第5章 教師の過労死等を二度と繰り返さないために
教師の過労死等をゼロにする
〈1〉教職員の健康・ウェルビーイングを大切にする制度・政策への転換
〈2〉子どものためにも、“自分のため”を大切にできる学校職場づくり
〈3〉教職員の健康管理に関する校長責任の明確化、その実効性を担保する仕組みの構築
〈4〉地方公務員制度を改革し、労働基準監督が機能する体制へ
〈5〉過労死等から学び、二度と繰り返さない学校、教育行政に

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