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江戸の怪談~近世怪異文芸論考~
近藤 瑞木
著
発行年月 |
2024年08月 |
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言語 |
日本語 |
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媒体 |
冊子 |
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ページ数/巻数 |
462p |
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大きさ |
21cm |
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ジャンル |
和書/人文科学/文学/日本文学 |
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ISBN |
9784867660522 |
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商品コード |
1039242482 |
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NDC分類 |
910.25 |
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本の性格 |
学術書 |
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新刊案内掲載月 |
2024年10月3週 |
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商品URL
| https://kw.maruzen.co.jp/ims/itemDetail.html?itmCd=1039242482 |
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著者紹介
近藤 瑞木(著者):1967年、神奈川県横浜市生。早稲田大学第一文学部文芸専攻卒。東京都立大学大学院人文科学研究科国文学専攻博士課程単位取得退学。博士号(文学・東京都立大学、2001年)取得。
現在は東京都立大学大学院日本文化論教室教授。専門は日本近世文学。編著に『初期江戸読本怪談集』(共編。国書刊行会、2000年)、『百鬼繚乱―江戸怪談・妖怪絵本集成』(国書刊行会、2002年)、『幕末明治百物語』(共編、国書刊行会、2009年)など。
内容
怪談は怪異への懐疑という逆境に耐え、鍛えられ、しぶとく生き続けた――。
最も怪談書の流行した18世紀。神秘への感受性はどのように醸成されていったのか。
江戸の怪談を新たに見出し、知られざるその世界を切り開く。
この時代のマイナーな怪談書類を作品論によって掘り起こし、再評価を試みる。またその中で、近世人の怪異観や近世怪談のこれまであまり論じられていない側面、例えば、儒家や神職の怪異観や、被害者意識の希薄な幽霊ばなし、浮世草子から草双紙へと引き継がれた怪談パロディの精神、宣伝素材としての怪談の機能など─に光を当て、近世怪談についての理解を深めていく。
百物語や化物振舞のような怪談イベントを開催し、種々のネットワークを通じてハナシを共有する近世の共同的な怪談文化について明らかにもしていく。
「死」を免れぬ存在である以上、人間は本来超越的な存在を希求する。
いまだ超自然的発想が迷信として撲滅されることも、さまざまな信仰習俗の絶える気配もないのは、人の心がそのような領域を必要としていると見るべきであろう。
神秘への感受性を、宗教の影響は受けながらも、より自由で、豊かに表現できるのが、文学(すなわち近世怪談)の醍醐味ではないか――。
最新の江戸怪談史がここに誕生!