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緒方洪庵の薬箱研究~マテリアルサイエンスで見る東西融合医療~
髙橋京子
著
発行年月 |
2020年03月 |
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言語 |
日本語 |
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媒体 |
冊子 |
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ページ数/巻数 |
291p |
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大きさ |
27cm |
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ジャンル |
和書/生命科学、医学、農学/薬学/医薬品情報・行政 |
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ISBN |
9784872597004 |
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商品コード |
1031432193 |
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NDC分類 |
499.021 |
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本の性格 |
学術書 |
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新刊案内掲載月 |
2020年04月3週 |
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書評掲載誌 |
日本経済新聞 2021/01/23 |
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商品URL
| https://kw.maruzen.co.jp/ims/itemDetail.html?itmCd=1031432193 |
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著者紹介
髙橋京子(著者):大阪大学共創本部社学共創機構/総合学術博物館・資料基礎研究系/大学院薬学研究科・伝統医薬解析学分野 准教授。薬学博士、薬剤師。専門は、漢方薬学、薬用資源学、文化財科学。
1955年香川県生まれ。1977年富山大学薬学部卒、1977年大阪大学医学部附属病院薬剤部入局。神戸学院大学薬学部助手(1980年)、大阪大学医学部第三内科学研究員(1986年)、USA カンサス大学薬学部研究員(1992年)、大阪大学大学院薬学研究科助手(1995年)、同総合学術博物館資料基礎研究系助教授(2006年)を経て現職。大阪大学適塾記念センター、男女協働推進センター准教授、富山大学和漢医薬学総合研究所協力研究員、高知県立牧野植物園アドバイザー、適塾記念会幹事、東大阪市文化財保護審議会委員を兼担。
内容
幕末を代表する蘭方医、緒方洪庵が往診に使った二つの薬箱には薬と道具がいまも遺されている。それらは洪庵が摂取し広げた医療とその学問的背景を今も伝える。洪庵は種痘を広げ、コレラの流行時には有効な治療を行い多くの人を救い、適塾(大坂)で多くの優れた若者を育て最期は54歳で江戸で亡くなっている。今でこそ短いかもしれない生涯の中で、驚くほど多くのことを学び研究を進め、翻訳書、著書も多い。時代の変遷とともに医学は移り変わり、薬箱では剤型にその変化を、生薬類の変化には治療のために高水準の医療を求めつづけた姿を見ることができる。阿片も含むこのような貴重な医療文化財を法規のなかで守るための方策と課題も示す。