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<ひと>から問うジェンダーの世界史<第3巻> 「世界」をどう問うか?

井野瀬久美惠, 粟屋利江, 長志珠絵  編
在庫状況 有り  お届け予定日 3~4日  数量 冊 
価格 \2,640(税込)         

発行年月 2024年03月
出版社/提供元
言語 日本語
媒体 冊子
ページ数/巻数 8p,257p
大きさ 21cm
ジャンル 和書/社会科学/社会学/家族・世代
ISBN 9784872597790
商品コード 1037939724
NDC分類 367.2
基本件名 女性-歴史
本の性格 学術書
新刊案内掲載月 2024年05月4週
商品URL
参照
https://kw.maruzen.co.jp/ims/itemDetail.html?itmCd=1037939724

著者紹介

井野瀬久美惠(編者):甲南大学文学部教授
『大英帝国という経験(興亡の世界史16)』(講談社、2007年;講談社学術文庫、2017年)
『「近代」とは何か―「昨日の世界・ヨーロッパ」からの問い』(かもがわ出版、2023年)
粟屋利江(編者):東京外国語大学名誉教授
『イギリス支配とインド社会(世界史リブレット38)』(山川出版社、1998年)
『インド ジェンダー研究ハンドブック』(共編、東京外国語大学出版会、2018年)
長志珠絵(編者):神戸大学大学院国際文化学研究科教授
『新体系日本史9  ジェンダー史』(共著、山川出版社、2014年)
『〈母〉を問う―母の比較文化史』(共編著、神戸大学出版会、2021年)

内容

ジェンダー視点で見る新しい世界史通史
現代のグローバルな課題を捉え直す
現代性の歴史的文脈をたどり、暴力・環境・災害・疫病・最新科学に切り込む!

今ここから見えている「世界」は、他の人たちが別の場所から見ている「世界」と同じだろうか。「世界」を問い、「世界を問う私」を問う―この双方向性のなかに身を置くとき、私たちは「世界」が決して自明のものでないことを再認識させられる。だとしたら、「世界」の歴史、「世界史」とは何だろうと、西洋中心、成人男性中心に描かれてきた従来の「世界史」を見直さざるをえなくなる。時間軸と空間軸とを交差させ、比較と関係性を考えるジェンダー史の視点で考察していく。

本巻のもう一つの目的は、現代的諸課題と向き合うことである。私たちは今、地球規模で考え、協力して取り組まねばならない問題を数多く抱えている。新型コロナウィルス・パンデミックを経験し、ロシア・ウクライナ戦争やイスラエルのガザ侵攻といった20世紀の分断を引きずりながら、私たちは、ビッグデータやIoT、生成AIといったデジタル技術が人間の諸関係を左右する21世紀を生きている。そのなかで、諸課題の解決に向かう端緒を開くためには、適切な問いを発し、その問いを根拠(史料/ 資料)に基づいて多角的・多層的に掘り下げていかなければならない。
 本巻では、シリーズ全体を貫くジェンダー史の視点から現代世界に斬り込み、その「現代性」の本質を熟考する。換言すれば、それは、20世紀という時代をジェンダー史の視点で「歴史化」し、「相対化」する作業にほかならない。

第1章では、私たちが知る「世界」がどのように創られ、語られてきたのかを、「世界」を構成する「地域」との関係性で考察する。
第2章では、「世界」と「地域」の関係性が創られ、創り直されていく大きな契機となった植民地化と脱植民地化をジェンダー視点で検証する。
そこに絡まるのが、20世紀末の技術革新で急速に進展したグローバル化の問題であり、第3章ではその諸相が議論される。ひとの移動とそれに伴う運動や思想、とくにフェミニズムの変化、戦争や紛争といった数々の暴力に抗う人々の連帯と異議申し立ての多様性が、各地域の具体的な出来事とともに解剖される。
第4 章と第5 章では、SDGs で可視化された地球規模の課題と直接的に関わるテーマや論点が俎上にあげられる。いずれも、現代の時空間で考えられがちな問題に「歴史的文脈を与える」という重要な役割を担っており、本巻のオリジナリティもここにある。
(本巻総論より)

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