ホーム > 商品詳細
丸善のおすすめ度

実践方言学講座<第1巻> 社会の活性化と方言

半沢康, 新井小枝子  編
在庫状況 有り  お届け予定日 3~4日  数量 冊 
価格 \4,730(税込)         

発行年月 2020年12月
出版社/提供元
言語 日本語
媒体 冊子
ページ数/巻数 13p,281p
大きさ 22cm
ジャンル 和書/人文科学/言語学/日本語
ISBN 9784874248454
商品コード 1032536508
NDC分類 818
基本件名 日本語-方言
本の性格 実務向け
新刊案内掲載月 2021年01月3週
商品URL
参照
https://kw.maruzen.co.jp/ims/itemDetail.html?itmCd=1032536508

著者紹介

半沢康(編者):半沢康(はんざわ やすし)
東北大学大学院文学研究科博士課程後期3年の課程単位取得退学。修士(文学)。現在、福島大学人間発達文化学類教授。著書・論文に『ガイドブック方言調査』(共著、ひつじ書房、2007)、『はじめて学ぶ方言学―ことばの多様性をとらえる28章―』(共著、ミネルヴァ書房、2016)、「東北地方におけるハーの伝播と変化」(『方言の研究』4、2018)などがある。
新井小枝子(編者):新井小枝子(あらい さえこ)
東北大学大学院文学研究科博士後期課程修了。博士(文学)。現在、群馬県立女子大学文学部教授。著書・論文に『絹のことば』(上毛新聞社、2012)、『養蚕語彙の文化言語学的研究』(ひつじ書房、2009)、「生活・生業と方言語彙」(共著、『方言の語彙』朝倉書店、2019)、「群馬県方言における粉食に関する語彙―粉食語彙の記述的研究から粉食文化の解明へ―」(『方言の研究』1、2015)などがある。

内容

経済と方言との関わりや芸術・放送における方言使用、また地方自治体などによる方言活用の取り組みといった、社会における方言のあり方を紹介し、今後の展望を示す。

■「豊かな社会生活のために―第1巻への招待―」より
 かつて方言は恥ずかしいもの、忌避すべきもの、隠すべきものであった。親しい家族や友人との間で話すことは許されても、人前で口にすれば、密やかな嘲笑の洗礼を受けるものであった。しかしながら、いまや方言は社会のいたるところでおおっぴらにその姿をひとめにさらす。井上史雄『日本語の値段』(2000年、大修館書店)が指摘するように、平成期以降、方言は日本人の娯楽の対象となり、社会のさまざまな場面で用いられるコンテンツのひとつとなった。もちろん、残念ながらそれは方言自体の生命力を反映するものではない。一部の有力な方言を除き、依然として方言は衰退の途にある。しかし、一方で、消滅の危機に瀕する方言は、日常の言語生活における活躍の場を狭めることと引き換えに、社会のさまざまな場面へと進出した。私たちが豊かな社会生活を送るのに欠かせない存在へと、方言は変身を遂げつつあるのである。
 本巻ではこうした現代社会における方言の広がりを論じる。果たして方言は社会の活性化に寄与し、人々が豊かな生活を送るために役立つことができるのだろうか。社会生活のさまざまな側面へと拡大した方言活用の位置づけをあらためて確認し、その社会的な意味を検討することは実践方言学の重要な課題のひとつとなる。
 「社会の活性化と方言」と題した第1巻は、私たちの社会生活をより豊かなものとするための方言の活用法を取り扱う。

目次

カート

カートに商品は入っていません。