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構文と主観性

天野 みどり, 早瀬 尚子  編
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価格 \4,730(税込)         

発行年月 2021年10月
出版社/提供元
言語 日本語
媒体 冊子
ページ数/巻数 13p,279p
大きさ 21cm
ジャンル 和書/人文科学/言語学/統語論・形態論・意味論・類型論
ISBN 9784874248775
商品コード 1033741073
NDC分類 801.5
基本件名 構文論
本の性格 学術書
新刊案内掲載月 2021年11月4週
商品URL
参照
https://kw.maruzen.co.jp/ims/itemDetail.html?itmCd=1033741073

著者紹介

天野 みどり(編者):天野みどり(あまの みどり)
大妻女子大学文学部教授。主な業績として『文の理解と意味の創造』(笠間書院、2002)、『日本語構文の意味と類推拡張』(笠間書院、2011)、「接続助詞的な「のが」の節の文」(『日本語複文構文の研究』ひつじ書房、2014)などがある。
早瀬 尚子(編者):早瀬尚子(はやせ なおこ)
大阪大学大学院言語文化研究科准教授。主な業績として「懸垂分詞構文を動機づける「内」の視点」(『「内」と「外」の言語学』、開拓社、2009) , “The motivation for using English suspended dangling participles: A usage-based development of (inter)subjectivity,” (Usage-based approaches to language change, John Benjamins, 2014)などがある。

内容

「構文」の持つ全体性や形式と意味の固定化・慣習化、また実際の言語運用や歴史的変化事象について、とりわけ「主観性」という観点から論じる。言語学・英語学・日本語学の分野を越えて編まれた意欲的な一冊。

■「まえがき」より

本書は、言語学・英語学・日本語学の分野を越えて「構文」に関心を寄せる研究者が集い、通言語的な研究発展をめざして2018年から進めてきた研究の成果です。
「構文」の定義は研究者により異なりますが、本書には、文の全体性に着目しているという重要な共通点があります。文は、いくつかの構成要素が様々に結び付けられ実に多様な意味を表すことができますが、さらに、結び付けられた全体は、その全体が表す意味との結びつきが固定的になり、もはや要素の総和では得られない意味に拡張することがあります。構文の持つこうした全体性や類型性、形式と意味の固定化や慣習化の問題は、言語の別を問わず、実際の言語運用や言語の歴史的変化事象と関わり、言語を論じる上でとても重要なものです。この観点から具体的な言語現象を考察すること、これが本書の第一の課題です。
さらに、本書では、「構文」を「主観性」という観点から論じることを第二の課題としました。
発話者の認識や判断、心情に関する意味がどのように言語形式で表されるかについての研究は、今に始まったことではありません。従って、言語の形式と意味を論じる概念としての「主観性」とは何か、この概念をどのように捉えれば、どのような言語現象を説明するのに有効なものとなるのかということも、言語学・英語学・日本語学の分野それぞれにおいて長い時間をかけて論じられてきました。しかし、近年、新たな言語理論、特に認知言語学を基盤とした「主観性」概念が急速に通言語的に用いられるようになり、それにつれて従来の説明概念である「主観性」との差異など、問題点も浮き彫りになりつつあります。本書では、こうした研究状況の中で、個別言語を考察対象として発展してきたそれぞれの研究分野の土台を尊重しつつ、さらに通言語的な考察も深化させるために、「主観性」概念そのものを改めて相互に考察することとしたのです。
この試みは大変難しいものであり、「主観性」とは何かについて根本から考えることにもなりました。「構文」を「主観性」の観点から論じる前に、一度立ち止まって「主観性」概念をきちんと整理し考察する必要があることを痛感したということも、一つの成果と言えるのかも知れません。分野横断的に学び合う中で突き当たった問題は、この論文集の読者の方々とともに、今後も引き続き考えていくべきものと思います。

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