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共生微生物からみた新しい進化学
長谷川政美
著
発行年月 |
2020年06月 |
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言語 |
日本語 |
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媒体 |
冊子 |
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ページ数/巻数 |
8p,222p |
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大きさ |
22cm |
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ジャンル |
和書/生命科学、医学、農学/生物学/微生物学 |
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ISBN |
9784875253501 |
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商品コード |
1031798619 |
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NDC分類 |
465 |
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本の性格 |
学生用 |
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新刊案内掲載月 |
2020年08月1週 |
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商品URL
| https://kw.maruzen.co.jp/ims/itemDetail.html?itmCd=1031798619 |
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著者紹介
長谷川政美(著者):1966年東北大学理学部物理学科卒業.東京大学理学部助手.統計数理研究所教授,総合研究大学院大学教授,東京大学大学院教授など歴任.ライフワークとして進化生物学を研究してきた.
主な著書:『マダガスカル島の自然史』『ウンチ学博士のうんちく』『DNAからみた人類の起原と進化』(以上,海鳴社),『新 図説 動物の起源と進化』(八坂書房), 『系統樹をさかのぼって見えてくる進化の歴史』(ベレ出版)など.
受賞:1993年,日本科学読物賞.99年,日本遺伝学会木原賞.2003年,日本統計学会賞.05年,日本進化学会賞・木村資生記念学術賞.
内容
人類は、近代科学技術という鋭利な手法を手にし、「生じた問題は元を断てば解決が可能」という思考方法が染みついてきた。しかし、こうした思考からは、「共生の生態系を営む生命」という観点は二の次にされ、その結果、排除される要素のトータルな役割に目配りできずに来た。しかし、近年の情報処理技術を背景にした各種生物のゲノム解析を始めとする分子生物学的手法は、飛躍的な進展をとげてきた。遺伝子レベルでの宿主と共生微生物との進化学的関連や役割分担の知見が積み重ねられ、〝悪役〟視されてきた微生物の隠された正の役割りやそれらの進化学的背景も解き明かされるようになってきたのである。
本書は、そうした立場でつづられた、きわめてイノベーショナルな著作であり、従って、ポストコロナ時代をどう展望するかという困難な問題に向き合う上でも貴重なヒントを与えてくれよう。