内容
雲がどんよりした時代の中にあって,平成23年3月11日の東日本大震災と原発事故はさらに私たち日本人に不安と抑うつを強いることになりました。このような時代にあって,ストレスとの密接な関係が指摘されている不安障害の増加が心配されるところであります。不安障害についても,従来の精神療法のみの治療から,他の精神疾患と同様にエビデンスに基づく薬物療法などの生物学的療法と併せて精神療法が重要となっています。
本書は,不安障害の臨床と研究に長年従事してきた穐吉,生物学的精神医学と同時に現在アメリカにおいて不安障害を研究している五十川,教育心理学と同時に精神療法を実践している河野の共著となっています。
快く3Dで表紙作成をしていただいた大町崇浩氏にお礼申し上げます。また本の作成と校正で多大な貢献をいただいた新興医学出版社の服部治夫氏に感謝申し上げます。
平成23年8月18日
穐吉條太郎