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ストレスマネジメント~実践的セルフケア~
押川 聖子
著
山本 晴義
監修
発行年月 |
2019年04月 |
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言語 |
日本語 |
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媒体 |
冊子 |
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ページ数/巻数 |
8p,115p |
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大きさ |
21cm |
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版型 |
B5 |
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ジャンル |
和書/生命科学、医学、農学/社会医学/公衆衛生学一般 |
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ISBN |
9784880028675 |
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商品コード |
1030070101 |
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NDC分類 |
498.39 |
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本の性格 |
実務向け |
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新刊案内掲載月 |
2019年06月1週 |
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商品URL
| https://kw.maruzen.co.jp/ims/itemDetail.html?itmCd=1030070101 |
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著者紹介
押川 聖子(著者):神奈川大学保健管理センター カウンセラー
山本 晴義(監修):横浜労災病院勤労者メンタルヘルスセンター長
内容
監修のことば
本書「ストレスマネジメント入門-実践的セルフケア」は、これからメンタルヘルスのセルフケアを学び実践しようとする学生、社会人等をはじめとしたすべての人に向けて作成されたものです。
まず、ストレスとは何か、ストレスが原因で起こる病気について考えます。ストレスについて知ることはストレスケアの第一歩となるからです。次に、交流分析を用いて自己理解を深め、自分にあったストレス対処法を探っていきます。さらに日頃のコミュニケーションや認知の傾向についても理解を深めていきます。最近では周囲との人間関係がストレス源であるという人が増えています。日頃のコミュニケーションを見直すことで、ストレスが軽減されることは案外多いものです。本書は内容的に多岐にわたっていますが、無理なく読み進め、かつ実践できるようになっていますので、途中のワークもぜひ行うことをお勧めします。
著者の押川さんは、臨床活動のほか、横浜労災病院内に設置されていた「勤労者心の電話相談」の相談員を6年間務め、横浜労災看護専門学校の授業を現在に至るまで担当し、さらに講演や研修など、メンタルヘルスにかかわる仕事を長く続けている方ですが、当初は健康予防医学の研究と普及を担う横浜労災病院メンタルヘルスセンターの研修生だったこともあり、このような形でかかわれることをうれしく思っています。また、企業秘書を経て短期大学や専門学校、企業研修講師としての経験、さらにはジャズやボサノバ歌手としての活動など、多彩な活動を継続していることが、現在の押川さんの個性として活かされていると感心する次第です。
交流分析に関しては、交流分析学会にて第17回桂学術奨励賞受賞論文「ドライバーズの心理的・行動的諸側面の検討」(2010)、ほかを発表し、成果を挙げています。
本書はメンタルヘルスを軸に置きながら、押川さんの交流分析への取り組み、企業、大学や短大・専門学校でのコミュニケーション研修での経験が加味された内容になっており、前向きに取り組め、結果としてメンタルヘルスが獲得できるような内容になっています。
私は1972年に医師になって以来、診療や講演活動、メール相談などをとおして、生きがいをもって元気に暮らしていくための取り組みをしてきました。その中で痛感していることは、病気を治すことだけでなく、病気にならない生き方が大切であるということです。生きている限り、ストレスから逃れることはできません。「メンタルヘルスは自ら獲得するものである」というのが私の考えであり、本書がその実現の助けとなるよう願っています。
独立行政法人 労働者健康安全機構
横浜労災病院 勤労者メンタルヘルスセンター長 医学博士 山本晴義