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トリエンナーレはなにをめざすのか~都市型芸術祭の意義と展望~(文化とまちづくり叢書)
吉田 隆之
著
発行年月 |
2015年08月 |
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言語 |
日本語 |
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媒体 |
冊子 |
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ページ数/巻数 |
263p |
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大きさ |
21cm |
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ジャンル |
和書/人文科学/芸術/美術理論・美術史 |
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ISBN |
9784880653648 |
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商品コード |
1018261472 |
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NDC分類 |
706.9 |
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本の性格 |
実務向け |
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新刊案内掲載月 |
2015年09月2週 |
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商品URL
| https://kw.maruzen.co.jp/ims/itemDetail.html?itmCd=1018261472 |
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著者紹介
吉田 隆之(著者):1965年神戸市生まれ。東京藝術大学大学院音楽研究科博士後期課程音楽文化学専攻芸術環境創造分野修了。学術(博士)。愛知県職員。あいちトリエンナーレ2010長者町会場を主に担当。
内容
まちにアートがやってきた! 県庁担当職員が見た 3年に一度の都市型芸術祭=トリエンナーレの政策と意義 あいちトリエンナーレ。この10 億円以上の税金を使う大がかりなアートプロジェクトの方向性は正しいのか。横浜や神戸のように都市型芸術祭を創造都市政策上に位置づけたからといって、必ずしも継続性が担保されるわけではない。このような文化事業は首長の交替や経済情勢などにより容易に政策転換されてしまう可能性がある。 著者は愛知県職員として、2009 年からあいちトリエンナーレの隣接都市空間の展開と企画コンペを担当。メーン会場となった名古屋市中区長者町地区では、トリエンナーレをきっかけに地区内外で若者らのコミュニティが次々と生まれ、その数、自発性、変容のスピード感などが、他のアートプロジェクトに比べ半歩抜きん出ているように思われた。その一方であいちトリエンナーレ開催後、札幌市・さいたま市・京都市など多くの都市型芸術祭が新たに開催・計画されたが、これらの国際展に対して均質化・陳腐化が指摘されている。 本書は、長者町地区で起きた地域コミュニティ形成の面での効果と「トリエンナーレが何を目指すのか」、ひいては都市型芸術祭の今後の方向性に焦点を当て、その意義と継続の道筋を示す。