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基礎自治体の文化政策~まちにアートが必要なわけ~(文化とまちづくり叢書)
藤野 一夫,
文化・芸術を活かしたまちづくり研究会
編
発行年月 |
2020年02月 |
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言語 |
日本語 |
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媒体 |
冊子 |
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ページ数/巻数 |
268p |
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大きさ |
21cm |
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ジャンル |
和書/人文科学/芸術/美術理論・美術史 |
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ISBN |
9784880654782 |
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商品コード |
1031421528 |
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NDC分類 |
709.1 |
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本の性格 |
実務向け |
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新刊案内掲載月 |
2020年03月2週 |
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商品URL
| https://kw.maruzen.co.jp/ims/itemDetail.html?itmCd=1031421528 |
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著者紹介
藤野 一夫(編者):神戸大学大学院国際文化学研究科教授。日本文化政策学会副会長、文化経済学会〈日本〉理事、(公財)びわ湖芸術文化財団理事、(公財)神戸市民文化振興財団理事のほか、文化審議会等の委員を多数兼任。共編著に『地域主権の国 ドイツの文化政策:人格の自由な発展と地方創生のために』(美学出版)、編著に『公共文化施設の公共性:運営・連携・哲学』(水曜社)など。
文化・芸術を活かしたまちづくり研究会(編者):おおさか市町村職員研修研究センター(マッセOSAKA)が大阪府内市町村職員に対して実施した2016年7月から2018年3月までの約2年間に渡る文化・芸術に関する研修にさまざまな自治体から職員が集まった。それぞれが意欲的に活動して、研修期間が終了したのちも任意団体として活動を続け現在に至る。
内容
基礎自治体(行政区画の最小単位。市区町村)の職員ら18名が研究員の肩書きを持ち、公務として活動した「文化・芸術を活かしたまちづくり研究会」。意外にも文化行政畑でない部署に所属する職員が過半数を占めた本研究会では、様々な観点からまちづくりに関する積極的な討議が行われた。特にピアレビュー(同業者どうしのフラットな評価)によって、職員=研究員が、他都市や他地域の職員、団体、政策、施設、事業、活動などについて同じ目線で批評・評価し、さらにそれらの考察を各研究グループの枠をこえて、相互に批評・評価し、課題解決への汎用性の高い実践知が紡ぎ出された。現職の公務員による視察が、業務上の実利目的をこえて、相互の議論を通じて、幅広い考察と鋭利な認識を得ることができたのである。
本書は全国23 の事例を基に、学者による研究書でなく、コンサルによる現状追認的、政策誘導的な調査報告書でもない、実務家による実務家に対するピアレビューを通して、「文化とまちづくり」をめぐる新たな研究の地平を拓くための一冊。