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朝鮮女性、初の世界一周記
羅 蕙錫
著
発行年月 |
2024年05月 |
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言語 |
日本語 |
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媒体 |
冊子 |
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ページ数/巻数 |
6p,177p |
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大きさ |
19cm |
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ジャンル |
和書/人文科学/文学/中国文学 |
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ISBN |
9784885464423 |
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商品コード |
1038678938 |
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NDC分類 |
929.15 |
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本の性格 |
学生用 |
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新刊案内掲載月 |
2024年07月2週 |
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商品URL
| https://kw.maruzen.co.jp/ims/itemDetail.html?itmCd=1038678938 |
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著者紹介
羅 蕙錫(著者):著者略歴
羅 蕙錫(ナ・ヘソク)
l896年朝鮮京畿道水原市生まれ。日本に留学し、1918年女子美術学校卒。
l919年3・1独立運動に関与し、5か月間拘束される。1920年弁護士の金雨英(キム・ウヨン)と結婚。女性美術家・文筆家として脚光を浴びる。
1927年6月から1929年3月まで、夫と共に欧米を中心に世界一周。帰国後間もなく、パリでの崔麟(チェ・リン)との密会が原因で、夫から離婚宣告を受ける。経済的に苦しい後半生を送り、1948年行き倒れて寂しく一生を終える。韓国民主化後、再評価され、再び注目を浴びている。
訳者略歴
山田裕子(やまだ ゆうこ)
1962年和歌山市有田郡生まれ。1982年京都府立大学女子短期大学部国語科卒。1983年佛教大学小学校教諭免許状取得。同年和歌山市立中学校に採用され、国語を教える。2019年退職。2002年以降、韓国ドラマをきっかけに韓国に関心を持ち、韓国語の勉強を始める。
内容
羅蕙錫(1896~1948)は女性として朝鮮初の日本留学生の1人。
西洋画家であり、文筆家でもあった。女子美術学校を卒え、一時教職に就いた後、朝鮮女性の封建的圧殺状態について健筆を振い、女性の解放と自由を求めて実践する。
1919年の3.1独立運動にも積極的に参加し獄苦を嘗める。金英雨(外交官)と結婚し、世界一周を試み、パリでの崔麟(1878~1958)との自由恋愛によって結婚生活は破綻をきたす。その時35歳であった。晩年は仏教に帰依し、寂しい人生を終えた。
(訳者あとがきより)
忘れ去られた羅蕙錫は、韓国において民主化が進展すると、女性画家兼文筆家としてのみならず、民族活動家、ジェンダーの嚆矢と再評価される。特に地元・水原市が主導して研究が進み、2000年と2001年には、相次いで「全集」が編まれ、注目を集めている。
本欧米旅行記は、羅蕙錫という自立しようとした開明的な新進近代朝鮮女性画家兼文筆家から見た大戦間期欧米の貴重な記録であり、韓国で再評価が進む女性のあらゆるエッセンスが詰まった、興味深い読み物だと言える。