大津　由紀雄（著者）：大津由紀雄（おおつ　ゆきお）
東京都大田区出身。専門分野は言語の認知科学（生成文法）。主として、言語獲得と統語解析。その研究成果をもとに、ことばへの気づき（metalinguistic awareness）を基盤とする言語教育論を展開中。Ph.D. in linguistics（MIT、1981）。慶應義塾大学名誉教授、関西大学・中京大学客員教授。日本認知科学会フェロー、日本学術会議連携会員。文部科学省言語力育成協力者会議委員、同英語教育の在り方に関する有識者会議委員。
最近の著書に、『どうする、小学校英語？—狂騒曲のあとさき』（慶應義塾大学出版会、亘理陽一との共編著、2021年）、『言語研究の世界—生成文法からのアプローチ』（研究社、今西典子らとの共編著、2022年）などがある。趣味は島津亜矢。

「英語学習は早く始めるほどよい」、「留学すれば英語は確実に身につく」「英語学習は母語を身につけるのと同じやり方で進めるのが効果的である」など、英語学習に関してよく耳にする7項目を取り上げて、それがじつは誤解であることをわかりやすく解説する。そのうえで、英語学習ではどんな方法が効果的なのかを探る。英語使いの達人たちがどうやって英語を身につけたかについてのアンケート調査の結果も収められている。

『英語学習 7つの誤解』［生活人新書 229］（NHK出版、2007年）の改訂新版。
英語の正しい学び方が分かる名著がパワーアップして復刊。
関係諸科学における新たな知見や、学習指導要領の改訂を受けての情報をアップデート。好評だった「第13話　達人たちの英語学習法に学ぶ」では、浅田浩志さん・江利川春雄さん・斎藤兆史さん・鳥飼玖美子さんの4名の英語使いの達人の英語学習法を追加。付録の英語辞書・英文法書の紹介も内容を改訂し、新たに英文解釈指南本・動画サイトの紹介を加筆。
A5判・横書きのワイド新版となり、読みやすさもアップ。