著者紹介
リチャード・A・ムラー(著者):カリフォルニア大学バークレー校の物理学教授。マッカーサー・フェロー賞(別名「天才賞」)の受賞者。政府の執筆顧問を長年務める。米国国会が全米科学アカデミーに要請して行われた地球温暖化の証拠の見直し作業においては、見直しを第三者として審査する審査官を務めた。米国PBS(公共放送サービス)や英国BBC放送の多くの特別番組やドキュメンタリーに専門家として出演している。
本書は、著者が文化系学生を対象に行なっている有名な抗議(学生の投票によって決まる「バークレー校のベスト抗議」に選ばれた)をベースにしたもの。この講義を基にした書籍は英語圏で2冊出版されており、そのうちの1冊は『今この世界を生きているあなたのためのサイエンス入門 I・II』として既に邦訳が刊行されている(既刊『今この世界?』は時事問題を軸として構成された簡略版であり、本書『サイエンス入門 I・II』はよりオーソドックスな教科書的スタイルで書かれた詳細版という違いがある)。なお、著者の講義の様子は大学によってWEBで無料公開され、YouTubeなどで誰でも視聴できる。世界中の人々がこれを見て、著者のもとにはこれまでに8…
二階堂 行彦(翻訳):翻訳家。主な訳書に『Webアプリケーション開発教本:PHP and MySQL編』、『最新ロボット工学概論』(以上、センゲージ・ラーニング)、キティ・ファーガソン『光の牢獄ーーブラックホール』(ニュートンプレス)、『スーパーヒューマンーー人体に潜む脅威のパワー』、ダイアン・アッカーマン『いのちの電話ーー絶望の淵で見た希望の光』(以上、清流出版)、リチャード・ムラー『今この世界を生きているあなたのためのサイエンスI・II』(楽工社)などがある。