丸善のおすすめ度
本が語ること、語らせること
青木海青子,
青木真兵
著
発行年月 |
2022年05月 |
---|
|
|
言語 |
日本語 |
---|
媒体 |
冊子 |
---|
|
|
ページ数/巻数 |
180p |
---|
大きさ |
17cm |
---|
|
ジャンル |
和書/総記/総記/図書館情報学 |
---|
|
|
ISBN |
9784909179081 |
---|
|
商品コード |
1034485969 |
---|
NDC分類 |
016.29 |
---|
|
|
本の性格 |
学生用 |
---|
|
新刊案内掲載月 |
2022年06月3週 |
---|
書評掲載誌 |
朝日新聞 2022/06/25 |
---|
商品URL
| https://kw.maruzen.co.jp/ims/itemDetail.html?itmCd=1034485969 |
---|
著者紹介
青木海青子(著者):「人文系私設図書館ルチャ・リブロ」司書。
1985年、兵庫県神戸市生まれ。約7年の大学図書館勤務を経て、夫・真兵とともに奈良県東吉野村にルチャ・リブロを開設。2016年より図書館を営むかたわら、「Aokimiako」の屋号での刺繍等によるアクセサリーや雑貨製作、イラスト制作も行っている。青木真兵との共著に『彼岸の図書館——ぼくたちの「移住」のかたち』(夕書房)、『山學ノオト』『山學ノオト2』(エイチアンドエスカンパニー)がある。
青木真兵(著者):「人文系私設図書館ルチャ・リブロ」キュレーター。
1983年、埼玉県浦和市に育つ。古代地中海史(フェニキア・カルタゴ)研究者。博士(文学)。障害者の就労支援を行いながら、大学等で講師を務める。妻・海青子との共著のほか、『手づくりのアジール——「土着の知」が生まれるところ』(晶文社)などがある。
内容
本を真ん中にすると、自然と心が開放されていく。
本に助けられてきた司書が語る、本と図書館と人生のはなし
奈良県東吉野村に借りた古民家の自宅を「人文系私設図書館ルチャ・リブロ」として開いて6年。夫・青木真兵とともに、山村にひっそりたたずむこの図書館を運営してきた司書・青木海青子による、初めてのエッセイ集です。
人と接するのが苦手で、本という「窓」を持つことで心に明かりを灯してきた著者が、自らの本棚を開放することで気づいたのは、「図書館」の本質的な効用でした。
本棚を前に、まるで鎧を脱ぐようにぽつりぽつりと悩みを打ち明け始める人、お互いの新たな面を発見する友人同士、世界とつながる感覚を得る人……。金銭の介在しない「彼岸の図書館」で静かに生まれる知と心の不思議な循環は、読むということ、本がそこにあることの新たな可能性を示唆しています。
エッセイの間には、ルチャ・リブロで日々行われている独自のレファレンスサービスの延長として、身近な人から寄せられた悩みに3冊の本で答えた8つの記録[司書席での対話]を収録。
本好きな人にはもちろん、日々の生活に頑張りすぎている人にもそっと手渡したい、気持ちがほぐれる優しい一冊です。
私はルチャ・リブロを開けることを通じて、「閉じた世界に窓をつくろうとしている」のかもしれません。つくろうとしているのは、自分自身のためだけでなく、みんなで一緒に外を眺められる広くて大きな窓です。(本書より)