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怪異をつくる~日本近世怪異文化史~

木場 貴俊  著

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価格 \3,080(税込)         

発行年月 2020年03月
出版社/提供元
言語 日本語
媒体 冊子
ページ数/巻数 398p
大きさ 21cm
ジャンル 和書/人文科学/文学/民話・伝説
ISBN 9784909658227
商品コード 1031440359
NDC分類 388.1
基本件名 怪異
本の性格 学術書
新刊案内掲載月 2020年04月4週
商品URL
参照
https://kw.maruzen.co.jp/ims/itemDetail.html?itmCd=1031440359

著者紹介

木場 貴俊(著者):略歴]
1979年、岡山県倉敷市に生まれる。2007年、関西学院大学大学院 文学研究科博士後期課程日本史学専攻単位取得退学。2012年、博士(歴史学 関西学院大学)。現在、国際日本文化研究センタープロジェクト研究員。
[主な業績]
「近世怪異が示す射程―ひろたまさきの「妖怪」論を手がかりにして―」東アジア恠異学会編『怪異学の地平』臨川書店、2018年。
「에도 문화 속 요괴 (江戸文化の中の「妖怪」)」
한양대일본학국제비교연구소『요괴 또 하나의 일본의 문화코드(妖怪 もう一つの日本の文化コード)』역락、2019
「怪異が生じる場―天地と怪異」山中由里子・山田仁史編『アジア遊学239 この世のキワ 〈自然〉の内と外』勉誠出版、2019年。
「国際日本文化研究センター所蔵『諸国妖怪図巻』をめぐって―いわゆる「化物尽くし絵巻」に関する一考察―」『日本研究』60、2020年。

内容

怪異はつくられた!?
「つくる」をキーワードに、江戸時代を生きた人びとと怪異のかかわりを歴史学から解き明かす書。
人がいなければ、怪異は怪異にはならない。では誰が何を「あやしい」と認定して怪異になったのか。つまり、怪異はどうつくられてきたのか。そこにある様々なありさまを、当時の「知」の体系に照らし描ききる。章立ては、近世の怪異をつくった第一人者、林羅山からはじまり、政治、本草学、語彙、民衆の怪異認識、化物絵、ウブメ、河童、大坂、古賀侗庵の全10章プラス補論3章。
全方向から怪異のあり方を突き詰める、これからの怪異学入門が遂に誕生。怪異ファン必携。

【ある物事を怪異だと認識するのは、人間です。たとえ石が宙に浮いた、山を越えるほどの大きな蛇がいた、夜の川辺で小豆を磨ぐような音がしたなどの出来事も、人がいなければ、人が認識しなければ怪異にはなりません。つまり、人がいて初めて怪異は成り立つのです。
 こうした怪異に関わる人のいとなみを、本書では総じて「つくる」という言葉で表現してみたいと思います。
 「つくる」いとなみは、多種多様です。怪異だと認識することも、当然「つくる」いとなみです。ある物事を誰がどのような理由で怪異だと決めたのか、その判断は、歴史性を帯びています。例えば、古代の律令国家では、国家つまり政権しか怪異の認定をすることができませんでした。もしも個人が勝手に「あれは怪異だ」と言いふらしてしまえば、その人は処罰を受けることが法で決められていたのです。誰(個人・共同体・国家など)がどのような理由で、特定の物事を怪異だと認識するのか、言い換えれば、誰が怪異を「つくる」のでしょうか。】......「序章」より

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