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江戸初期の香文化~香がつなぐ文化ネットワーク~

堀口 悟, 鈴木 健夫, 村田 真知子  著

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価格 \4,950(税込)         

発行年月 2020年02月
出版社/提供元
言語 日本語
媒体 冊子
ページ数/巻数 334p
大きさ 22cm
ジャンル 和書/社会科学/社会学/文化・芸術・社会意識
ISBN 9784909658234
商品コード 1031489042
NDC分類 792.021
基本件名 香道-歴史
本の性格 学術書
新刊案内掲載月 2020年04月2週
商品URL
参照
https://kw.maruzen.co.jp/ims/itemDetail.html?itmCd=1031489042

著者紹介

堀口 悟(著者):水戸生まれ水戸育ち。現在、茨城キリスト教大学文学部教授。
主な著作に、『香道秘伝書集註の世界』笠間書院、平成21年(2009)。「江戸時代初期の香文化―『泰重卿記』を中心として―」茨城キリスト教大学紀要50号、平成28年(2016)。「後水尾院期の香文化―『无上法院殿御日記』を視座として―」茨城キリスト教大学学術研究センター、研究シリーズVol.4,No.1、令和元年(2019)。
鈴木 健夫(著者):土浦市生まれ、水戸市在住。水府金石文研究所代表。
主な著作に、『碑文・墓碑銘集(一)〜(六)』茨城県版・東日本版、水府金石文研究所、平成20年〜平成27年(2008〜2015)。『日下部鳴鶴書丹拓本集』、水府金石文研究所、令和元年(2019)。『筑波山麓の文人たち』、川又書店、平成25年(2012)。「『棠軒近藤先生之墓碣』解題並びに訳注」共著、『斯文』120号 平成24年(2011)。「『川合先生烽技之碑』解題並びに訳注」共著、『斯文』第133号、平成31年(2018)。
村田 真知子(著者):茨城県水戸市出身。香道研究会会員。
東京女子大学文理学部心理学科卒業。東京国立博物館ほか勤務を経て、東京女子大学文学研究科日本文学専攻修士課程修了。修士論文「古典文学と香―平安朝のかをり―」。文学修士。博物館学芸員。
現在、合同会社KOYURUKI CEO、文化ユニット長。

内容

公家と武家。それぞれはどう影響し合い、新しい文化を創りあげていったのか。香文化から江戸初期の文化伝播の様相を捉え直した書。
武家側から貴族に流入した香文化に関する情報は、香木の献上がほとんどであったが、本書の著者たちは、水戸市立博物館に伝わる『香道明鑑』によって、東国の武家、徳川頼房から京都の後水尾天皇に香道の〝手引き書〟が贈られたことをつきとめる。香木や他の香材料ばかりでなく、高度な香文化そのものが武家から公家へと贈られていたのだ。
従来「香文化は、宮廷貴族から武家や町人に伝わった」とする、一方向だけの伝来が考えられていたが、実はそうではないのではないか――。家康と香から解説をはじめ、貴族と武家の香文化を詳説、水戸藩初代頼房由来の貴重な香書、『聞香伝書』『香道明鑑』『聞香目録』『十炷香之記』を本文・訳・語釈で紹介。江戸初期の香がつないだ文化ネットワークの様相を浮かび上がらせる。
京と地方の文献比較に加えて、皇族や公家の遊び文化の中に「香会」を位置づけ、婚礼調度を代表とする香道具という新視点も取り入れることによって未開拓といってもよい江戸初期の香文化事情を解明。謎解きのように読み進めるうちに、香文化への興味もわいてくる、エキサイティングな書。

【本書は、公家文化と武家文化とが融合する江戸時代初期に注目し、宮廷を中心とする皇族・貴族の香文化と江戸や水戸を中心とする関東武家の香文化とが、香木や香書を媒介としてどのように関係し、影響し合い、新しい香文化を創り上げてゆくのか、その様を捉えようと試みたものである。
 香文化を考える上で、京都中心の視点の重要性は疑うべくもないが、地方武士からの文化発信に注目するとき、従来には気づかれなかった、新しい世界が見えてくるのではあるまいか。江戸時代の文化を巨視的に見るとき、江戸を中心とする関東文化が、京都を中心とする関西文化に流入してゆくベクトルをも持ってくる時代であると捉えることができよう。香文化の世界においては、その早い例が、すでに江戸時代の初期に見られるようだ。…】……「はじめに」より

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