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『奥の細道』の再構築

井口 洋  著

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価格 \12,100(税込)         

発行年月 2021年11月
出版社/提供元
言語 日本語
媒体 冊子
ページ数/巻数 606p
大きさ 22cm
ジャンル 和書/人文科学/文学/日本文学
ISBN 9784909658623
商品コード 1034032079
NDC分類 915.5
基本件名 奥の細道
個人件名 松尾/芭蕉
本の性格 学術書
新刊案内掲載月 2022年01月2週
商品URL
参照
https://kw.maruzen.co.jp/ims/itemDetail.html?itmCd=1034032079

著者紹介

井口 洋(著者):1942年、和歌山市生まれ。1965年、京都大学文学部国語学国文学専攻卒、1971年、同大学院文学研究科博士課程修了。1996年、「西鶴試論」で京都大学博士(文学)。帝塚山短期大学講師、奈良女子大学助教授、教授を経て、2006年、奈良女子大学名誉教授。著書に『近松世話浄瑠璃論』(和泉書院、1986年)、『近松への招待』(共著、岩波書店、1989年)『西鶴試論』(和泉書院、1991年)、編著書に『近松全集全17巻』(共編、岩波書店、1985~94年)、『新日本古典文学大系 近松浄瑠璃集 上・下』(共編、岩波書店、1995年)などがある。

内容

本文批判を通して芭蕉『奥の細道』の再構築を試みる。
中尾松泉堂現蔵『おくの細道』は「書き癖から芭蕉の真蹟である」と本当にいえるのであろうか。まず「書き癖」とはあくまでも文字の外形、それはしかも「癖」である限り、容易に真似られるものである。また「夥しい推敲跡」を有すると中尾本は説明されるが、その「推敲」は他者の手になる「添削」を想定されていない。したがって、中尾本は「書き癖から芭蕉の真蹟であることが明らかにされた」などとは到底言えるものではない。
本書は、貼紙などによって添削される以前の中尾本の本文の全体を、『奥の細道』の新出の一異本として読解し、芭蕉の『奥の細道』の復元を企図するものである。

【平成八年十一月、はじめて世に紹介された、中尾松泉堂現蔵『おくの細道』は、貼紙などの添削が施された下から、従来まったく知られなかった本文が出現したところに、その画期的な意義があるであろう。わたくしはそう考えて、岩波書店から刊行された複製版(上野洋三・櫻井武次郎氏編『芭蕉自筆奥の細道』平成九年)の写真と、苦心解読された注とをたよりに、貼紙などによって添削される以前の本文の全體を、『奥の細道』の新出の一異本として読解することを試みた。すると、この異本の本文は、従来、主として、素龍清書本〔西村本〕『おくのほそ道』と曾良本〔天理本〕『おくのほそ道』とに依拠してなされてきた、この作品の本文の校訂に再考を促すもののように思われたので、その結果の一部を、ここに報告する。】

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