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70年代ロックとアメリカの風景~音楽で闘うということ~(椙山女学園大学研究叢書 49)
長澤唯史
著
発行年月 |
2021年01月 |
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言語 |
日本語 |
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媒体 |
冊子 |
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ページ数/巻数 |
286p |
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大きさ |
19cm |
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ジャンル |
和書/人文科学/芸術/音楽 |
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ISBN |
9784909812483 |
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商品コード |
1032604459 |
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NDC分類 |
764.7 |
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本の性格 |
学術書 |
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新刊案内掲載月 |
2021年03月2週 |
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商品URL
| https://kw.maruzen.co.jp/ims/itemDetail.html?itmCd=1032604459 |
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著者紹介
長澤唯史(著者):1963年 静岡県清水市(現・静岡市清水区)生まれ/1986年 慶應義塾大学文学部卒業/1988年 同大学院文学研究科英米文学専攻修士課程修了/1990年 同博士課程中退/豊田工業高等専門学校等を経て、現在、椙山女学園大学国際コミュニケーション学部教授。
専門はアメリカ文学、ポピュラー音楽研究。(共著)『日米映像文学は戦争をどう見たか』(2002年、金星堂)、『ヘミングウェイ大辞典』(2012年、勉誠出版)、『ブラック・ライブズ・マター 黒人たちの叛乱は何を問うのか』(2020年、河出書房新社)、(論文)”The Reception of American Science Fiction in Japan" (2016, Oxford Research Encyclopedia of Literature)他、多数
内容
反抗や闘いの矛先を見失った70年代、
ロック・アーティストは自己や世界や表現手段、
メディアなどを積極的に「構築」して時代や政治や権力と闘った!
アメリカの黒人音楽とその歴史の強い影響を受けた
「ブリティッシュ・ロック」の闘い、
大西洋を挟んだアメリカで人種民族問題などを問い直した
アーティストたちの闘いの風景をアメリカ文学者が活写する。
【本書で分析するアーティスト】
キング・クリムゾン/イエス/ジェネシス/エマーソン・レイク&パーマー/ジェフ・ベック/マーク・ボラン(T・レックス)/ザ・フー/ボブ・ディラン/イーグルス/カルロス・サンタナ/ジミ・ヘンドリックス/マーヴィン・ゲイ/ケンドリック・ラマー/ウッドストック・フェスティバル
○目次
序 音楽で闘うということ
第Ⅰ部 70年代ロックの闘い——思想・文化・政治
第1章 ポストモダン・クリムゾン
——アイデンティティ構築とロック/SF
第2章 ハイパーリアル・イエス——起源なき反復の体現者
第3章 荒地に響くマザー・グースの歌
——英文学的ジェネシス論
第4章 「新たなエルサレム」を求めて
——EL&Pとポストモダン的崇高
第5章 ジェフ・ベックとギターヒーローの文化史、
あるいはギターというメディア
第6章 ロックスターでありつづける困難と覚悟
——マーク・ボランと70年代ロック
第7章 ピート・タウンゼンドの〈ユメ〉と〈ウソ〉
——メタフィクションとしての『四重人格』
【コラム】 倒錯という戦略
——ブラック・サバスとH・P・ラヴクラフト
第Ⅱ部 アメリカの政治と音楽の闘い——人種・歴史・空間
第8章 不幸な変り者の系譜
——ボブ・ディランとアメリカ詩の伝統
第9章 LA/アメリカを演じつづけること
——イーグルスとアメリカン・アイデンティティ
第10章 「普遍の調べ」を追いつづけて
——カルロス・サンタナのアイデンティティと音楽
第11章 クロスタウン・トラフィックの結節点
ーージミ・ヘンドリックスを生んだ時間と空間
第12章 女々しくて辛い場所に辿り着いたアイドル
——マーヴィン・ゲイと60年代の感情革命
第13章 ケンドリック・ラマーと内省のアメリカ文学
第14章 ウッドストック、ロックとカウンターカルチャー
——再考と再評価の試み
あとがき
参考文献
索引