丸善のおすすめ度
「感想文」から「文学批評」へ~高校・大学から始める批評入門~
小林真大
著
発行年月 |
2021年02月 |
---|
|
|
言語 |
日本語 |
---|
媒体 |
冊子 |
---|
|
|
ページ数/巻数 |
238p |
---|
大きさ |
19cm |
---|
|
ジャンル |
和書/人文科学/文学/文芸批評・理論 |
---|
|
|
ISBN |
9784909812537 |
---|
|
商品コード |
1032686436 |
---|
NDC分類 |
901.01 |
---|
|
|
本の性格 |
テキスト |
---|
|
新刊案内掲載月 |
2021年04月2週 |
---|
|
商品URL
| https://kw.maruzen.co.jp/ims/itemDetail.html?itmCd=1032686436 |
---|
著者紹介
小林真大(著者):山形県生まれ。早稲田大学国際教養学部卒業。
現在インターナショナルスクールにて国際バカロレアの文学教師を勤める。2015 年に IB Diploma Japanese A: Literature Category 1 Workshop 修了。
2019 年に IB Diploma Japanese A: Literature Category 2 Workshop 修了。
また、オンラインで海外の生徒への指導もおこなっている。
著書に『文学のトリセツー「桃太郎」で文学がわかる!』(五月書房新社、2020年)がある。
ホームページ:https://www.ibjapanese.com
内容
「この作品の面白さを誰かに伝えたい!」
そう思ったら、本書を開いてみてください。
=========================
大学は「感想文」では許されない
レポートや論文を書くことが要求されます。
大学の文系学部を意識している高校生にも
「文学批評」の基礎からわかる本書をお勧めします!
=========================
【目次】
はじめに
序章 文学批評には「型」がある?
◉批評の型をまねる
◉文学批評の六つの型
第一章 作品を生み出す「作家」に注目してみよう
ーー作家論と近代文学批評の誕生
◉作家論と近代
◉伝記的批評
◉風土的批評
◉作品論的批評
◉作者の死
◉「作者の死」以降の作家論
◉ハーシュの作家論
◉岐路に立つ作家論
第二章 「作品」は社会や作家から独立できるのか?
ーー伝統社会の崩壊とニュークリティシズム
◉詩は感情に訴える
◉ニュークリティシズムの誕生
◉ニュークリティシズムのマニフェスト
◉ニュークリティシズムの実践例
◉ニュークリティシズムの限界
◉二一世紀以降のニュークリティシズム
第三章 すべての作品には共通するシステムがある?
ーーニュークリティシズムから構造主義へ
◉構造主義のはじまり
◉ソシュールから構造主義へ
◉構造主義の実践例
◉ロラン・バルトによる物語の構造分析
◉構造主義の限界
第四章 言葉には「声」がある
ーーイデオロギー批評の逆襲
◉マルクス主義—イデオロギー批評の古典
◉マルクス主義批評の実践例
◉マルクス主義批評の停滞
◉マルクスからポスト・マルクスへ
◉フェミニズム批評
◉フェミニズム批評の実践例
◉ポストコロニアル批評
◉ポストコロニアル批評の実践例
◉イデオロギー批評の現在と問題点
第五章 読者がいなければ、作品は存在しない?!
ーーマルクス主義批判から読者論へ
◉ヤウスの読者論
◉読者論の実践例—『ごん狐』批評①
◉イーザーの読者論
◉読者論の実践例—『ごん狐』批評②
◉フィッシュの読者論
◉読者論の限界
第六章 作品と読者を取り巻く環境を考える
ーー文学におけるメディア論
◉メディア論とは何か
◉文学におけるメディア
◉作家の人生を左右する出版メディア
◉純文学から通俗小説へ
◉メディアの多重奏
◉マルチメディアとしての文学
◉メディア消費の空間論
終章 文学批評の存在意義はどこにある?
◉文学は批評できない?
◉文学批評の起源
◉大いなる矛盾
◉ヒュームの批評論
◉文学の価値基準は存在しない
◉文学批評の可能性
◉文学批評の社会的意義
おわりに
主要参考文献(本文で紹介された文献以外に参考にした書籍)