内容
北米の数学史の標準的な教科書と位置付けられ、ヨーロッパ諸国でも高い評価を受けている名著の翻訳本。古代、中世、ルネサンス期、近代、現代と全時代を通して書かれており、地域も西洋は当然として、古代エジプト、ギリシア、中国、インド、イスラームと幅広く扱われており、現時点での数学通史の決定版といえる。日本語版においては、引用文献に対して原語で書かれている文献にまで立ち返るなど、精密な翻訳作業が行われた。また、邦訳文献、邦語文献もなるべく付け加えるようにし、読者が次のステップに躊躇なく進めるように配慮されている。さらに、索引を事項索引、人名索引、著作索引の3種類を用意し、読者の利便性を向上した.数学史を学習・教授・研究する全ての人に必携の書となろう。
〔原著名:A history of mathematics: an introduction (2nd ed.) Addison-Wesley Educational Publishers〕
文藝春秋2008年12月号“21世紀図書館―死ぬまでに絶対読みたい本”で読書の達人52人の一人、与謝野 馨氏に本書が選定されました。