内容
2007年3月に刊行した訳本“Obstetric Anesthesia Handbook ”の改訂版。産科麻酔における世界的権威ダッタ教授による原本は今回で5回目の改訂となり、もはやこの産科麻酔領域においては、バイブルと言っても過言ではない。また今回から原本ではダッタ教授だけでなく、新たに2名の執筆者が加わり、前版をアップデートしつつも、より多角的な視点に立った内容となっている。具体的には、新たに「薬物によらない陣痛緩和」を章として立ち上げるなど、エビデンスの取りにくい補助手段についても言及している。また、前版では1つにまとまっていた「ハイリスクの妊娠」を「母体合併症」と「妊娠に関連した問題点」の2つに分けることにより、より充実した、読みやすい形になっている。内容は拡充させているが、「ハンドブック」としての機能も保持した実践的な1冊である。