Handbook of Computational Economics(Handbook of Computational Economics Vol.3) H 688 p. 14
著者紹介
Schmedders, Karl(編者):University of Zurich, CHE
Judd, Kenneth L.(編者):Hoover Institution, USA
内容
主な特徴
・今日実践されているコンピュータ経済学の幅広さを反映し、様々な種類やアプローチが挙げられています
・他分野の研究に十分検討された解法がほとんど掲載されていない問題に焦点を当てています
・経済学においてコンピュータ・モデルの価値が増加する可能性を強調しています
本書は経済思想における近年の発展をまとめており、コンピュータを用いた現代の手法がその発展に貢献できる可能性を明らかにしています。ハードウェアやアルゴリズムの計算能力が増加するにつれ、多くの経済学者が実際の経済行為と最先端の計算数学の溝を埋めつつあります。主流派の研究にコンピュータの能力を取り入れることを経済学者が推進することにより、本書の執筆者は、計量経済手法を高度化するアルゴリズムや、動的最適化や均衡モデルの解法、財政学やマクロ経済学、オークション理論への適用について、改良された点を説明しています。また、より強力なコンピュータ開発のための大規模並列処理への転換とともに、高出力で処理能力の高いコンピュータの開発の進歩についても取り扱っています。
経済学におけるコンピュータ・モデリングの価値を広げるためにできることはまだまだたくさんあります。1996年発行の第1巻や2006年発行の第2巻とあわせて、本巻は、科学として扱われる経済学の近年の発展に関する注目すべき解説に加え、その将来の可能性に関する刺激的な展望を提供しています。