内容
先史から人類は服飾文化と共にあり、身にまとうという実際の目的、あるいは最新ファッションの追求という風俗や文化現象のみならず、最も可視的な自己確立の手段だったといえます。人々が服を身につけるという行為は時間と場所、気候と地理、政治と歴史など、広く様々な要因によって影響され、多様な発展を遂げてきました。近年では、学際的な視点からのアプローチがなされる重要な研究テーマでもあります。
本書は世界各国の専門家620名が720点の記事を書き下ろし、各地域の服飾・ファッションの研究成果を集大成する過去最大級の百科事典が刊行となります。ファッション、服飾研究のみならず人文社会系すべての研究の参考図書として、また大学図書館における必備レファレンスとしてお薦めいたします。
*ファッション情報を総合的に収集する世界最大のデータベース ‘Berg Fashion Library’プロジェクトの一環
*2,000点を超える図版を収載。多くの貴重な写真、イラストを含む
*古代から19世紀・現代まで、各地域のファッションの歴史についての貴重な情報を記述(例:The ArcticTextile Futures、Ghana、Footbinding、Antebellum African American Dressなど)
*歴史、人類学、文化研究、メディア研究、宗教学、社会学、政治学など学際的な視点
*クロス・レファレンスを徹底、各巻に巻末索引、各項目に書誌情報を付載
*国、主題、文化圏、服飾の形式について詳細に記述