The Oxford Handbook of Compositionality(Oxford Handbooks) H 766 p. 12
内容
コンポジショナリティーは言語学、心の哲学と言語、そして認知科学の分野において鍵となるコンセプトであり、統語論的、意味論的分析をする際の欠かせない理解となります。本書では最前線で活躍している関連分野の研究者が最新の研究を報告しており、研究間の関連事項や課題点を浮き彫りにしています。
コンポジショナリティーの持つ影響力やその正当性については長い間議論されてきました。はじめその原理はフレーゲによって提唱され、一般的に構成要素の意味と統語論によって意味が決定されるとされてきました。そして統語論と意味論の間での関係として、または分析の手段として、そして最近ではコンピュータープログラムや神経構造などの基盤となるものとして展開されてきました。以上の事柄を含めた本書の多様な研究は、この分野の研究者や言語、哲学を専門的に学んだ方、認知科学、心理学、神経科学、バイオインフォマティクスの研究者にとっても、魅力的な一冊となるでしょう。