An Approach to Translation Criticism:Emma and Madame Bovary in translation (Benjamins Translation Library, Vol. 95) '11
内容
著者は翻訳批評を通じ文学テクストを翻訳との関わりあいから掘り下げることでその解釈可能性の幅を拡げることができると主張します。 著者は翻訳理論の理論的側面を考察した後、オリジナルと翻訳作品の分析方法を提示するにあたって有効な3つの段階についてフローベールの「ボヴァリー夫人」の6つの英語訳、オースティンの「エマ」の3つのフランス語訳を見比べながらそれぞれ検証します。そして翻訳の検証方法を大きく2つに分類することを試みます。1つは「just」と「false」の解釈によるもの、そしてもう1つが「divergent similarity」、「relative divergence」、「radical divergence」、「adaptation」の区別によるものです。