 本書（World Atlas of Variation in English（WAVE））は、英語の変化に関して新しい捉え方を試みており、今までこの分野に関して出版された文献で扱われた数よりも多くの文法的特徴、多様性をカバーしています。
 言語学の様々な分野（ピジン・クレオール英語研究、方言学、ミクロ統語論の多様性、言語変化、言語類型学、社会言語学、第二言語習得、世界英語研究、学習者の英語など）の専門家にとって欠かせない資料となるでしょう。
 74データを図表上で俯瞰的に見ることができ、幅広い視野からの比較を可能にします。
 地図には各分野の専門家によって執筆された章が付いています。
 eWAVE database (www.ewave-atlas.org) では充実した補足情報を提供しています。本書と合わせてご活用ください。
本書は、話し言葉の英語に見受けられる文法的変化を扱っており、48種類の英語（伝統的な方言や土着化した第二言語としての英語など）や英語使用地域（アフリカ、アジア、オーストラリア、イギリス諸島、カリブ海域、北アメリカ、太平洋、南大西洋）の26のピジン・クレオール英語の235の特徴を調査しています。これらは文献やコーパス、ネイティブスピーカーの知識などに基づいて分析されています。