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九年前の祈り

小野 正嗣  著

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価格 \1,760(税込)         

発行年月 2014年12月
出版社/提供元
言語 日本語
媒体 冊子
ページ数/巻数 221p
大きさ 20cm
ジャンル 和書/人文科学/文学/日本文学
ISBN 9784062192927
商品コード 1016695778
NDC分類 913.6
書評掲載誌 毎日新聞 2015/01/18、朝日新聞 2015/01/25、読売新聞 2015/02/01、産経新聞 2015/02/08、日本経済新聞 2015/02/15、読売新聞 2017/09/03
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参照
https://kw.maruzen.co.jp/ims/itemDetail.html?itmCd=1016695778

著者紹介

小野 正嗣(著者):1970年生まれ。大分県出身。パリ第8大学Ph.D。立教大学文学部文学科文芸思想専修准教授。「水に埋もれる墓」で朝日新人文学賞、「にぎやかな湾に背負われた船」で三島由紀夫賞受賞。

内容

「彼女が水辺で、異次元に生きているかのようにも思われる息子と、突然に手をつなぐ。その電撃的な清冽さによって、この小説は尊い。」──朝日新聞・片山杜秀氏「『現代』と『神話』の同居しているところに作品の愉悦がある」──毎日新聞・田中和生氏「最も力のある作品」「悲しみに折れない人間の手応えが伝わってくる」──東京新聞・沼野充義氏「すべてのものを飲み込んでしまうおおらかなたゆたいの中で、小さな粒を、一つのメルヘンとも呼べる澄んだ真珠に育て上げた。」──読売新聞・待田晋哉氏など、各紙文芸時評で絶賛された傑作!三十五になるさなえは、幼い息子の希敏をつれてこの海辺の小さな集落に戻ってきた。希敏の父、カナダ人のフレデリックは希敏が一歳になる頃、美しい顔立ちだけを息子に残し、母子の前から姿を消してしまったのだ。何かのスイッチが入ると引きちぎられたミミズのようにのたうちまわり大騒ぎする息子を持て余しながら、さなえが懐かしく思い出したのは、九年前の「みっちゃん姉」の言葉だった──。九年の時を経て重なり合う二人の女性の思い。痛みと優しさに満ちた〈母と子〉の物語。

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