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上田秋成研究事典

飯倉 洋一, 糸川 武志, 稲田 篤信, 井上 泰至, 加藤 十握, 木越 治, 木越 秀子, 紅林 健志, 郷津 正, 近衞 典子, 宍戸 道子, 高松 亮太, 長尾 直茂, 長島 弘明, 野澤 真樹, 丸井 貴史, 三浦 一朗, Clarence I-Zhuen Lee  著

秋成研究会  編
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価格 \3,080(税込)         

発行年月 2016年01月
出版社/提供元
言語 日本語
媒体 冊子
ページ数/巻数 427p
大きさ 23cm
ジャンル 和書/人文科学/文学/日本文学
ISBN 9784305707901
商品コード 1019420618
NDC分類 913.56
個人件名 上田/秋成
本の性格 学生用
新刊案内掲載月 2016年02月4週
商品URL
参照
https://kw.maruzen.co.jp/ims/itemDetail.html?itmCd=1019420618

著者紹介

飯倉 洋一(著者):大阪大学教授。著書に『上田秋成―絆としての文芸』(大阪大学出版会)、『秋成考』(翰林書房)、共編著に『秋成文学の生成』(森話社)など。
糸川 武志(著者):英明高等学校教諭。論文に「「宮木が塚」の和歌と伝承」(『都大論究』第38号)、「「我いつはり」と「まさし事」のあいだ ― 「死首の咲顔」と「ますらを物語」」(『秋成文学の生成』森話社)、「『椿説弓張月』の鶴」(『鳥獣虫魚の文学史 2 鳥の巻』三弥井書店)など。
稲田 篤信(著者):二松学舎大学特別招聘教授。首都大学東京名誉教授。著書に『江戸小説の世界―秋成と雅望』『名分と命禄―上田秋成と同時代の人々』(共に、ぺりかん社)、『雨月物語 精読』(勉誠出版)、共著に『雨月物語』(ちくま学芸文庫)など。
井上 泰至(著者):防衛大学校教授。著書に『雨月物語の世界』(角川選書)、『近世刊行軍書論』(笠間書院)、共編著に『江戸文学を選び直す』(同)など。
加藤 十握(著者):武蔵高等学校中学校教諭。論文に、「陶山訥庵の歌書小考―『詠学和歌』を中心に」(『立教大学日本文学』第105号)、「近江の猿田彦―『春雨物語』「目ひとつの神」小考」(『読本研究新集』第6集)など。
木越 治(著者):金沢大学名誉教授。著書に『秋成論』(ぺりかん社)、共編著に『秋成文学の生成』(森話社)、『講談と評弾』(八木書店)など。
木越 秀子(著者):金沢大学大学院修了。論文に「樵夫横尾時陰―『英草紙』第三篇再考―」(『近世文藝』第91号)、「こと・ことのは・ことば─『春雨物語』「海賊」の議論をめぐって─」(『金沢大学国語国文』第38号)、「『莠句冊』第三篇と「酒色財気」」(『読本研究新集』第7集)など。
紅林 健志(著者):国文学研究資料館博士研究員。論文に「高崎矢口家における筆写活動―写本の奥書を中心に―」(『調査研究報告』第34号)、「「たをやめ」覚書―馬琴の用字をめぐって―」(『近世部会誌』第8号)、「『本朝水滸伝』改題考」(『近世文藝』第95号)など。
郷津 正(著者):東京大学大学院修士課程。
近衞 典子(著者):駒澤大学教授。著書に『上田秋成新考―くせ者の文学―』(ぺりかん社・近刊)、監修に『秋成研究資料集成』(クレス出版)、論文に「『雨月物語』の当代性―夢占と鎮宅霊符―」(『近世文藝』第99号)など。
宍戸 道子(著者):明治大学非常勤講師。論文に「上田秋成の学問姿勢と「不可測」の認識」(『近世文芸研究と評論』第68号)、「秋成の怪異観の再検討―狐狸と幽霊の位置」(『近世文芸研究と評論』第78号)、「『諸道聴耳世間狙』巻一の一の素材―道修町の小西家と当代」(『国文学研究』第165集)など。
高松 亮太(著者):日本学術振興会特別研究員。論文に「上田秋成と蘆庵社中―雅交を論じて『金砂』に及ぶ―」(『近世文藝』第99号)、「賀茂真淵の実朝研究」(『国語国文』第84巻第6号)、「『春雨物語』「目ひとつの神」の和歌史観」(『国語と国文学』第92巻第7号)など。
長尾 直茂(著者):上智大学教授。著書に『吉嗣拝山年譜考證』(勉誠出版)、編著に『新書漢文大系 世説新語』(明治書院)、翻刻に『清原宣賢漢籍抄翻印叢刊 大学聴塵』(汲古書院)など。
長島 弘明(著者):東京大学教授。著書に『秋成研究』(東京大学出版会)、『雨月物語の世界』(ちくま学芸文庫)、共編に『上田秋成全集』(中央公論社)など。
野澤 真樹(著者):京都大学大学院博士後期課程。論文に「『世間妾形気』の方法 ―二の三「若後家の寺参りはてつきり仕立物やの宿替」の場合」(『国語国文』第83巻第10号)など。
丸井 貴史(著者):上智大学大学院博士後期課程。論文に「「三言」ならびに『今古奇観』の諸本と『英草紙』」(『近世文藝』第97号)、「『今古奇観』諸本考」(『和漢語文研究』第11号)、「白話小説訓読考―「和刻三言」の場合―」(『読本研究新集』第6集)、「方法としての二人称―読本における「你」の用法をめぐって―」(『読本研究新集』第7集)など。
三浦 一朗(著者):武蔵野大学准教授。著書に『三弥井古典文庫 春雨物語』(共著、三弥井書店)、論文に「文化五年本『春雨物語』「死首の咲顔」論」(『読本研究新集』第7集)、「『雨月物語』「夢応の鯉魚」に描かれた鯉」(『鳥獣虫魚の文学史 4魚の巻』、三弥井書店)、「信義の行方―「菊花の約」論―」(『文化』第73巻第3・4号)など。
Clarence I-Zhuen Lee(著者):コーネル大学大学院博士後期課程。
秋成研究会(編者):秋成研究会は、2010年10月から活動を開始しました。首都圏在住の上田秋成研究者による研究会です。原則として、毎月第二火曜日(最近は水曜日)の夕方6時より8時過ぎまで。場所は、当初は上智大学で、現在は駒澤大学で開催しています(2015年12月現在)。参加者に関しては、本書の執筆者・編集協力者を参照してください。会の当初から現在に至るまで、一貫して『春雨物語』を読んでいます。諸稿本をつきあわせながら関係資料を参看しつつ読んでいくということを原則としていますので、ときには数行の記述について議論しただけで終わることがあります。初期の活動記録は、
http://kigoshi.sophia.labos.ac/ja/page/p2.html
で見ることができます。現在は「目ひとつの神」を読んでおり、夏休み・春休み期間には、首都圏以外の研究者も参加できるよう、日時・時間をかえて開催しております。
秋成研究会の活動に関心のある方は、下記までご連絡ください。
akinarikenkyuukai@gmail.com

内容

秋成がわかる。文学研究の方法がわかる。かつてない事典の登場!

泉鏡花、芥川龍之介、谷崎潤一郎、三島由紀夫、村上春樹―。名だたる作家たちが傑作だと評価した『雨月物語』の秘密を知るにはどうしたらいいのか。

本書は、文人秋成の業績を総体として捉え、あらゆる角度から分析するために編まれた事典であり、また同時に、文学作品を読んで「なんとなく面白かった」という地点から、その作品の魅力や豊かさを自分のことばで最大限引き出していく、「研究」に向かうための入門書です。

『雨月物語』『春雨物語』の両代表作は、重要な論点とそれを示した論文を整理・紹介しました。そこでは、ふつうの読み方を超える、新しい「読み」の可能性に挑戦した論文をたくさん取り上げています。それらの要点をわかりやすく紹介しつつ、『雨月物語』の各作品が、どのように読まれてきたかがわかるようにしました。また『雨月物語』については、作品分析のためのマニュアルと、分析の実例を挙げ、作品を読んだ後、それを参照しつつ自分なりの分析に取りかかれるよう配慮しています。

また秋成の浮世草子・和歌・俳諧・随筆・和文・学問的著作、そして秋成自身の生涯についても、今日明らかになっている情報のレベルを呈示し、「研究」のための一助としました。その他、『雨月物語』の典拠である中国の小説の原文・書き下し文・語釈・日本語訳を掲載するほか、上田秋成を研究していくうえで知っておきたい主要文献のガイドも収録しています。

上田秋成を知るための手引であると同時に、文学「研究の手引」でもある、かつてない、文学を今まで以上に楽しむヒントに満ちた事典です。

●本書の特色

1.作品分析のためのマニュアルと、分析の実例を掲載。
2.『雨月物語』の典拠である中国の小説を原文・訳で紹介。
3.知っておきたい主要文献のガイドを収録。
4.略年譜と、「学び」のための充実のコラムを掲載。
5.第一線の研究者による渾身の書き下ろし。現在明らかになっている情報を公開。

【…この事典は、その悲しくて美しい世界を、あらゆる角度から考えるナビゲーターとなっている。『雨月物語』『春雨物語』の両代表作については、重要な論点とそれを示した論文を整理・紹介している。特に『雨月物語』については、その冷静・周到な作品作りに迫るマニュアルと、分析の実例を挙げているから、作品を読んだ後すぐにこれを参照しつつ自分なりの分析に取り掛かれるよう配慮してある。
 秋成の文業はそれに留まらない。本書では、浮世草子・和歌・俳諧・随筆・和文・学問的著作、そして秋成自身の生涯についても、今日明らかになっている情報のレベルが呈示されている。これらの文人秋成の業績を総体として捉え、時代の流れと当時の課題を念頭に入れて考えるとき、なぜ江戸のこの時期に秋成が…

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