内容
イメージ療法とは,内的に感じられるイメージ像やその展開を手掛かりに,それに伴う体験の在り様の変化を通して,内的なあるいは外的な適応状態の改善を目指す臨床心理学の方法である。本書は,イメージ療法・箱庭・描画,イメージ表現法による心理臨床の世界への実践的手引き書であり,言語だけでは表現することの難しいクライエントの内的世界を明らかにするために,「安全感覚」を軸とする,心理援助を行う際のセラピストのスタンスと判断基準,介入の仕方,などについて多くの事例を基に解説,臨床場面でのイメージ法の有効性を実証する。