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精神科領域のチーム医療実践マニュアル

山本 賢司  編
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価格 \3,630(税込)         

発行年月 2016年02月
出版社/提供元
言語 日本語
媒体 冊子
ページ数/巻数 152p
大きさ 26cm
版型 B5
ジャンル 和書/生命科学、医学、農学/神経・精神科学/神経科学
ISBN 9784880027609
商品コード 1019748021
NDC分類 493.7
基本件名 精神医学
本の性格 実務向け
新刊案内掲載月 2016年04月1週
商品URL
参照
https://kw.maruzen.co.jp/ims/itemDetail.html?itmCd=1019748021

内容

序 文
近年の精神科医療の流れの中で「チーム医療」は様々な形で展開されているが,これはある意味で必然だったと思う.数十年前の精神科病院では退院後の受け入れ施設が少なく,長期入院となって病院で暮らしている患者さんが珍しくなかった.また,総合病院でも身体科病棟における精神科医のリエゾン活動は少なく,精神科病棟か精神科外来での診療が中心であった.さらに,メンタルクリニックも数は少なく,精神疾患患者に対する訪問看護や訪問診療なども珍しいものだった.この20年くらいの間で地域にはデイケアや就労支援施設,グループホームなどが増え,精神科病院の平均在院日数は漸減している.総合病院では緩和ケアや精神科リエゾンチームなどに対して診療報酬の算定が可能となり,デイケアだけでなく,リワークや多職種訪問などを含めた多機能クリニックなども増えてきている.医療は一施設内で完結するものではなく,医療機関は機能分化をして地域の社会資源や福祉施設とも密接なかかわりをもつようになってきているのである.この地域医療の発展や医療技術の進歩により,インフォームド・コンセント,意思決定,安全管理など医療や福祉にかかわる様々な業務が繁雑さを増している.この繁雑な業務を確実に遂行していくためには,医師の力だけではなく,医療にかかわる多くの職種の力が必要である.そして,それぞれの職種が専門性を活かしながら業務にあたることはより質の良い医療の提供につながるものと信じられている.チーム医療のあり方はひとつではない.その施設のマンパワー,医療状況,患者さんや家族のニーズにより柔軟に変化しうるものである.最近の精神科医療の情勢を考えると,多職種協働によるチーム医療は今後もさらに分化・発展していくものと予測される.
一方で,実際に医療現場で働いている人たちはどれくらいチーム医療のことを理解しているのだろうか? それぞれの職種のことを理解し,意味のある治療構造を患者さんに提供できているのだろうか? 柔軟な対応ができずに,我流の方法に終始していないのだろうか? チーム医療の枠の中で働くときに,いつもこのような疑問を抱く.チーム医療が当たり前のものになればなるほど,自施設で有効な,患者さんやその家族のためになる方法をいつも探し求めなくてはいけない.
本書ではチーム医療の総論的なことに加えて,実際にチーム医療を展開している先生方に,状況の異なる7つの精神科医療チームについて,その目的や各職種の役割,具体的な内容などを詳述していただいた.初めて精神科の医療チームで働く人々や,現在医療チームで働いている人の中で自施設のあり方,自分の職種のあり方を見直したい方に参考にしていただければ幸いである.
平成28年新春
編著者 山本賢司

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