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誘惑する西鶴~浮世草子をどう読むか~
平林 香織
著
発行年月 |
2016年03月 |
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言語 |
日本語 |
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媒体 |
冊子 |
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ページ数/巻数 |
426p |
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大きさ |
22cm |
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ジャンル |
和書/人文科学/文学/日本文学 |
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ISBN |
9784305707994 |
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商品コード |
1019749481 |
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NDC分類 |
913.52 |
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本の性格 |
学術書 |
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新刊案内掲載月 |
2016年04月2週 |
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商品URL
| https://kw.maruzen.co.jp/ims/itemDetail.html?itmCd=1019749481 |
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著者紹介
平林 香織(著者):1959年宮城県生まれ。東北大学大学院文学研究科国文学専攻修士課程、同博士課程科目修了。長野県短期大学教授を経て、岩手医科大学教養教育センター教授。博士(文学)。
内容
いたるところに施された西鶴の仕掛けは、どのように埋め込まれているか。 西鶴を「わかる作品」として読み直すべく、その小説作法を解明し、どう読むべきか、どう読まれるべきかを問う。 そのための本書の挑戦は、一つには、創作方法としての「饒舌な沈黙」の発見、二つには、短編集の仕組みの解明、最後に、ジャンルの越境という点により行う。 短編なのに、一人の長い人生を追ったドキュメンタリーのように人物を描きだす西鶴のリアリティとはどこにあるのか。テキストのことばを読みながら、作品のいたるところにある仕掛けを掘りおこし、新しい読みの扉を次々に開いていく。 【ひたすら西鶴のことばに忠実にテキストを追っていくと、はじめは靄がかかったようなスクリーンが少しずつ鮮明になってくる。さまざまな思いをもつひとりの人間や、複雑な要因によって引き起こされたひとつの出来事が、ドラマチックに立ち現れる。西鶴は、読者をその瞬間に立ち会わせるために、さまざまな仕掛けを作品に施し、繰り返しテキストを読むように誘惑しているのではないだろうか―。】……「はじめに」より