内容
学校でも家庭でもあたりまえのように使われる「ほめる」技術。でも,賞賛しているつもりなのに,かえって相手を嫌な気持ちにさせたり,相手をバカにしているだけだとしたら……?「えらいね」「よくできたね」という賞賛の言葉を機械的に浴びせるだけでは,せっかくのほめ言葉も思い通りの効果を発揮しない。教師の言うことを聞かないクラス,教師に反発するクラス,すぐにキレてしまう子,自主性の低い子など,ちょっと困ったクラスや子どもたちが,間違った行動を直して「いいところ」を伸ばしていくには,ちょっとしたほめ方のコツがある。「ほめる」ときに大切なのはこの3点,①ほめる相手の行動を観察すること,②成長させるべき「いいところ」を発見すること,③タイミングよく具体的に賞賛すること。第1部「実践編」では,「課題となる状況」→「問題解決」→「結果」→「まとめ」と読み進め,子どもの行動を観察しながらどこをほめたらいいのかをしっかり学んでいく。どの学校でもよくみられる20のケースを題材に,子どもたちの力を成長させる「変化のためのほめる技術」を考え,「ほめ方Point」でケースをおさらいする。第2部「理論編」では,第1部で紹介した「ほめる」技術が,どのような心理学の研究にもとづいているのかを解説。「ほめる」技術をさらに深く学んでいくことができる。行動を観察すれば子どももクラスもみるみる変わる! 教育現場にもすぐ応用できるヒントが満載! ちょっと困ったクラスや子どもに悩む教師のための「ほめ方ガイドブック」!