社会学はあらゆる社会現象を取り扱うきわめて幅広い領域の学問であり、その研究方法や視点も実に多様に富んでいます。時代とともに社会学の輪郭は大きくその姿を変えていきますが、グローバル化が進み、混迷かつ複雑さが増大する現代の社会学を網羅する最も新しい事典として、本書「社会学事典」を刊行いたします。 厳選されたキーワードを配列し、それを見開き2ページで解説する「中項目辞典」として構成されているのが本事典の大きな特長の一つです。キーワードの選択には、家族・教育・地域社会・労働・階層・格差・国家・権力というこれまでの社会学が取り扱ってきたテーマに加え、ジェンダーとセクシュアリティ、スポーツ、観光、歴史と記憶の社会学、環境と技術などの新しい動向にも十分配慮しています。 「社会学事典」は、日本社会学会を中心に、上記のようにオーソドックスなテーマと最新研究分野をうまくバランスさせてまとめられた事典です。社会学を専門に学ぶ学生・教育者、研究者の方はもちろん、関連する社会科学の諸領域を研究する方にとっても大変役に立つレファレンスとして、広くお奨めいたします。
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