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界面現象と曲線の微積分(シリーズ・現象を解明する数学)

矢崎 成俊  著

三村 昌泰, 竹内 康博, 森田 善久  編
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価格 \3,080(税込)         

発行年月 2016年08月
出版社/提供元
言語 日本語
媒体 冊子
ページ数/巻数 7p,221p
大きさ 22cm
ジャンル 和書/理工学/化学/物理化学、理論化学
ISBN 9784320110052
商品コード 1021882830
NDC分類 431.86
基本件名 界面化学
本の性格 テキスト
新刊案内掲載月 2016年10月1週
商品URL
参照
https://kw.maruzen.co.jp/ims/itemDetail.html?itmCd=1021882830

著者紹介

矢崎 成俊(著者):東京大学大学院数理科学研究科数理科学専攻博士課程修了。博士(数理科学)。明治大学理工学部数学科教授。著書に「実験数学読本」「大学数学の教則」「弱点克服」など。

内容

 本書は,さまざまな身近な現象が数学の言葉で表現できること,そして数学的に記述された方程式を解析することによって,現象の理解が進むことを実感できる本である。ガリレオ・ガリレイは,自然という書物は数学という言葉で書かれているという趣旨の至言を述べたことで有名だが,本書の趣旨も同じである。  名随筆「茶わんの湯」において,物理学者・寺田寅彦は熱い湯が入った茶わんから立ちのぼる湯気をよくよく観察すると,そこには,渦,気流,熱伝導,光の反射,などさまざまな典型的な物理現象が凝縮されていることがわかるという話を名口調で展開している。また,寺田の高弟,中谷宇吉郎も,雪の結晶というスキー場でも見つけられる天空で生成された氷の粒を分析することにより,上空の気候状況がわかるから,その意味で「雪の結晶は天から送られた手紙である」という言葉を残した。本書では,現象を科学的精神でもって観察し,それを数学的な言葉で記述し,そして解析するという精神を貫いているが,それは,寺田や中谷が彼らの著述で語っていた精神に違わないと信じている。  現象を理解するための現代的方法論の一つは次のようである。まず,上で述べた先人たちのように,現象をよく観察し,それを数学的に記述する。この作業をモデリングといい,その結果は,ニュートン以来,微分方程式として記述されることが多い。そして,得られた微分方程式を,何らかの意味で解析する。特に,手計算で解けない場合は,コンピュータを援用して,数値的に解析する。そして,解析結果をもとの現象に照らし合わせて,モデリングは妥当であったか,解析は十分であったかなどを検証する。本書では,現象として,特に界面現象に対象を絞り,できる限り予備知識を仮定することなしに,この方法論に則ったさまざまな「数学と現象」あるいは「現象と数学」の話題を提供している。本書を読み進めると,大学低学年の知識から始まり,最先端の研究結果まで到達することの一つの道筋が見えてくることだろう。

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