ナチズムは夢か~ヨーロッパ近代の物語~
南 利明 著
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内容
目次
はしがき 序 「ジェノサイドは近代的権力の夢であった」のか? 第Ⅰ部 夢のはじまり──ヨーロッパ近代の相貌と本質 第一章 科学的遠近法の誕生 1 絵画の革新 2 遠近法の科学的基礎づけ 3 構成的技法としての遠近法 第二章 近代という時代 1 端緒の起源への問い 2 空間の個人化 3 時間の個人化 4 個人化の揺籃としての都市 5 近代人の誕生 6 自我意識と絵画の革新 7 ルネサンスとは何であったのか? 第三章 自然科学の誕生 1 コペルニクス革命 2 方法の優位 3 科学誕生の謎 第四章 近代の形而上学 1 “De revolutionibus” 2 コギト・エルゴ・スム 3 主体と客体の形而上学 4 世界像の時代 5 主体性の形而上学 6 機械装置 第五章 主体性の形而上学と近代国家 1 法律─権力 2 生─権力 3 新たな人間類型の生産Ⅰ──訓育 4 新たな人間類型の生産Ⅱ──育種 5 パノプティコン 第Ⅱ部 夢の展開──ナチス・ドイツの憲法体制 第一章 ナチズムの世界観 1 現存在に対する全体的支配 2 大地をめぐる諸民族の戦い 第二章 合法革命 1 ライヒ国会の解散・選挙 2 全権授与法の成立 3 合法革命の実行と完成 第三章 課題としての民族共同体の建設 第四章 運命共同体の建設──新たな人間類型の生産Ⅰ 1 民族の精神的意思的統一の再建 2 共同世界の溶解作業と強制的同質化 3 党による全体教育 4 行進する縦隊としての民族共同体 5 民族の敵に対する対内戦争 6 共同体と犯罪 7 共同体と犯罪者 8 共同体と刑罰 9 特別裁判所と民族裁判所 10 犯罪学的本性に対する人種生物学的闘争 第五章 種共同体の建設──新たな人間類型の生産Ⅱ 1 神の御意思の実現 2 婚姻の本質と目的 3 婚姻・出産の奨励と多子家族の保護 4 遺伝病者に対する断種と妊娠中絶 5 婚姻に対する指導と管理 6 ドイツ民族の人種改良 7 反ユダヤ主義 8 ユダヤ人商店のボイコット 9 ユダヤ人立法の開始 10 人種法律 第六章 指導者─憲法体制 1 民族共同体と憲法体制 2 指導者─憲法体制の構成原理 3 指導者─憲法体制の非国家的性格 第七章 指導者─国家─憲法体制 1 政権掌握とライヒ指導の受託 2 党と国家の統一 3 指導者兼ライヒ首相アドルフ・ヒトラー 第八章 指導者─国家─憲法体制と立法 1 立法の新構成 2 立法への党の関与 3 立法権の指導者権力化 4 民族指導と立法 第九章 刑法典編纂事業とその挫折 1 刑法典編纂事業の開始と草案の完成 2 法典編纂をめぐる党と国家の確執 3 刑法典草案の審議とその結末 4 立法の終焉 第一〇章 民族の生存法則の執行 1 第二革命の制圧 2 警察による予防的措置の執行 3 戦時における人種衛生の展開 4 ユダヤ人問題の最終解決 第一一章 血によって署名された永遠の法典 結語 夢の結末 あとがき 注 事項索引 人名索引
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